トリオ「AD−5」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 自作ラジオとその他のラジオその3 > トリオ「AD−5」修復記

修理を依頼された、春日井無線(TRIO)の「AD−5」 の修復をして見ました。


修復前の様子。 少し汚れと傷が目立つ。これはラジオではなく、以前修理したFMチューナーFM−108に接続してFMステレオ放送を楽しむ為の、マルチプレックスデコーダーである。チューナーが無ければ、これ単体では何の役にも立ちません。昔のFMステレオ放送が開始された直後は、ステレオ放送を楽しむ為には、ずいぶん大変だったのですね。今では当たり前ですが・・・。使用真空管は12AX7、6AU6、7247である。ここにも修理記録がありました。


修復前の後ろ側の様子。年代相応といった所であろうか?


入出力端子は、右(R)・左(L)ではなく、CH A・CH Bと記載がある。この頃はこんな記載であったのだろうか?


修復前のシャーシー上部の様子。エアガンで埃を吹き飛ばし、綺麗にしました。


修復前のシャーシー内部の様子。おやおや・・・!?


何と、電源1次側のオイルコンデンサーが、見事に破裂している。またこの製品は恐ろしい事にヒューズも付いていない。これは大変な事になっていた・・・!


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのオイルコンデンサーを交換しました。ケミコンの漏洩電流を測定したら、流れすぎで危険なため、ケミコンも交換しました。安全の為にヒューズも追加しました。


修復が完了したところ。チューナーと並べて動作確認しました。貴重な製品です。大切にお使いくださいね!

以上、修復作業時間は約4時間、交換部品代は約2,700円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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