東芝「うぐいすAS」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその6 > 東芝「うぐいすAS」修復記

修理を依頼された、東京芝浦電気(TOSHIBA)の「うぐいすAS、6ZB−361」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)、6M-E10(同調指示)である。マジックアイのヒーターとB電圧用に、小型トランスが付いているセミトランスレスラジオである。一応鳴るらしいが、安全に末永く使用するために、修理&点検にやってきた。


修復前の内部様子。調子よく鳴り、マジックアイも明るいらしい。キャビネットも綺麗で、状態も良い!真空管ラジオは、鳴るといってもコンデンサーが絶縁不良を起こしている場合が多く、真空管に負担がかかっている場合がありますので、必ずコンデンサーを点検&交換する事を強くお勧めいたします!


修復前のシャーシー上部の様子。かなり綺麗な状態です。イヤホンジャック部分の配線が、外されている。


修復前のシャーシー内部の様子。一部のコンデンサーが交換されているが、電源の1次側など、安全上重要なコンデンサーはそのままであるし、ヒューズは3Aの物が取り付けられていたり、安全上問題が有ったので、全て交換しました。豆球も球切れがありましたので、交換しました。


ボリュームはガリが有ったのか交換されていますが、スイッチ付きの物が付いていてスイッチ部分は配線されていません。


キャビネットは水洗し、綺麗さっぱりなりました。


修復が完了したシャーシー内部の様子。当時のままのペーパーコンデンサーを交換しました。マジックアイは新品みたいなので、輝度の低下を防止する消灯用のスイッチを取り付けました。電源コードとヒューズも交換しました。ケミコンの漏洩電流はギリギリセーフでした。


修復が完了したところ。ヒータートランス付きで、パイロットランプも豪華である。真空管を試験したところ、12AV6がリーク有りで不良で交換しました。大切にお使いくださいね!

以上、修復作業時間は約3時間、交換部品代は約1,500円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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