マツダ「614A」修復記2


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後ST管スーパーラジオその4 > マツダ「614A」修復記2

修理を依頼された、東京芝浦電気(マツダ)の「614A」 の修復をして見ました。


修復前の様子。オーソドックスなST管5+1球スーパーラジオである。使用真空管は、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80HK(整流)、EZ−6E5(同調指示)である。


修復前の内部様子。依頼主の方が、埃などの清掃を実施されたそうである。依頼主の方が、キャビネットの再塗装やサランネットの張り替えを実施しているので、大変綺麗な状態です。


マジックアイマジックアイテスターで確認したところ、残念な事にご覧の様にほとんど光らず。真っ暗な室内でも、ほとんど見えません。マジックアイのEZ−6E5は、現在非常に貴重で高価(5,000円程度)ですので、残念ながらこのまま使って頂く事にする。


修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡は見られない。信頼性の低いペーパーコンデンサーも当時のままである。電源コードが切断されていた。


修復前のシャーシー上部の様子。綺麗に清掃されている。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのコンデンサーと抵抗を交換しました。トーンコントロール兼用の電源スイッチが接触不良で導通が無かったので、交換しました。古いラジオはあちらこちら問題が発生するのである。


修復が完了したところ。各種試験をして、問題無さそうなので完了とする。迫力の真空管ラジオの音を楽しんで、大切にお使いください!

以上、修復作業時間は約10時間、交換部品代は約4,800円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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