三菱「5P−460」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその5 > 三菱「5P−460」修復記

寄贈された、三菱電機(MITSUBISHI)の「5P−460」 の修復をして見ました。


修復前の様子。ある日突然、妻が親戚の所からもらってきたとのラジオである。(う〜ん、後が怖いのであるが・・・!)使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)である。


修復前の内部様子。しばらく放置されていたらしく、ものすごい埃である。


修復前のシャーシー上部の様子。埃と油汚れで結構汚い。エアガンで埃を吹き飛ばしました。


修復前のシャーシー内部の様子。修理や事故の跡は見られないのであるが、ヒューズに2Aの物が付いている。パイロットランプも球切れである。


プラスチックのキャビネットは、完全分解し水洗いしてすっかり綺麗になりました。


修復が完了したシャーシー内部の様子。全てのペーパーコンデンサーとオイルコンデンサーを交換しました。ケミコンの漏洩電流をケミコンテスターで測ってみると、ものすごく流れる。危険なので交換した。ヒューズが2Aに交換されていたのは、これが原因であろうか?ケミコンが爆発してなくて本当に良かったです。硬くなった電源コードも交換しました。これで安心ですね。


修復が完了したところ。ボリュームの音が絞りきれなくて、交換しました。現在は、妻が自分の部屋で使っています。(爆!)

以上、交換部品代は約2,000円、修復作業時間は約5時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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