コロンビア「1270型」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその5 > コロンビア「1270型」修復記

修理を依頼された、日本コロンビア(COLUMBIA)の「1270型」 の修復をして見ました。


修復前の様子。普通のトランスレスラジオである。結構汚れている。使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)とオーソドックスな構成である。


修復前の内部様子。比較的新しいラジオで、真空管が水平に配置されているタイプである。


裏蓋の裏側には回路図が貼ってある。


ラジオの上部はフェルト地が貼られており、こんな銘板も貼ってある。


修復前のシャーシー上部の様子。まあそれなりであるが、タバコのヤニが付いていないだけ良い。


修復前のシャーシー下部の様子。実装密度が高い。


プラスチックキャビネットは完全分解し、水洗によりすっきりしました。


修復が完了したシャーシー内部の様子。信頼性の低いペーパーコンデンサーを交換しました。ゴムが溶けているパイロットランプも交換しました。ケミコンは漏洩電流が少なく、このままとしました。電源コードも交換しました。ところが通電テストしても鳴らない。原因は局部発振回路の150Ωの抵抗が、切れかかって3KΩ近くまでになっていた。交換して完了!


修復が完了したところ。各種試験後問題無さそうなので完了とする。大切にお使いください。

以上、交換部品代は約900円、修復作業時間は約4時間でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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