トクヒサ「40型」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦前〜戦時中〜終戦直後のラジオその3 > トクヒサ「40型」修復記

いつも部品の調達などでお世話になっている国産真空管ラジオ専門店の「ばざーら」の店長さんから修理を依頼された、トクヒサトランス製造(TOKUHISA)の「40型」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、オリジナルでは、UY−227(再生検波)、UX−226(低周波増幅)、UX−226(低周波増幅)、KX−112(整流)である。金属キャビネットのラジオである。若干の錆が見られる。


修復前の内部様子。(真空管は抜いてあります。)左側の黒く丸い物体はアンテナコイルなのであろうか?


トランスの銘板。この頃は、トランスメーカーがラジオを製作していた。


修復前のシャーシー内部の様子。2段目の段間トランスと電源の低周波チョークコイルが交換された様である。


内部には危険な配線も多い!


修復が完了したところ。2個の段間トランスが断線で交換。電源の低周波チョークコイルもそれぞればざーら製の支給された部品に交換しました。他の危険な配線もやり直しています。電源コードも交換しました。ただ、上部からは交換部品が見えない様に、最大限配慮してます。


修復が完了したところ。金属製のケースなんで、外部アンテナを充分伸ばさないと、放送は受信できません。昭和初期の懐かしい音を聞かせてくれます。

以上、修復作業時間は約9時間、交換部品は現品支給でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売された「真空管ラジオ製作ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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