東芝「かなりやＱ」修復記その６

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修理を依頼された、東京芝浦電気（ＴＯＳＨＩＢＡ）の「かなりやＱ，５ＹＣ−６０６」 の修復をして見ました。

修復前の様子。かなりやＱのみを集めているコレクターからの依頼品である。残念ながら鳴らなかったそうだ。使用真空管は、１２ＢＥ６（周波数変換）、１２ＢＡ６（中間周波数増幅）、１２ＡＶ６（検波＆低周波増幅）、３０Ａ５（電力増幅）、３５Ｗ４（整流）と、オーソドックスである。

修復前の内部の様子。意外と綺麗である。依頼主の方が清掃したそうである。

修復前のシャーシー上部の様子。汚れも少なく良好である。

修復前のシャーシー内部の様子。事故や修理の跡は見られない。

回路図や糸掛け図も状態は良好に残っている。

修復が完了したところ。信頼性の低いペーパーコンデンサーを全数交換しました。パイロットランプも交換しておきました。各種可動部分は注油し、動きが良くなりました。

修復が完了したところ。各種調整と試験後、問題無さそうなので完了とする。大切にお使いくださいね。

このかなりやＱに関しましては、以前同じラジオを修理した事があります。詳しくはその１と、その２と、その３と、その４と、その５をご覧下さい！

以上、修復作業時間は約３時間、交換部品代は約１，１００円でした。

誠文堂新光社から２００７年１１月１６日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、２００８年１２月１７日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも１冊ご購入をお願いします！