ENICE「V-207」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランス付きスーパーラジオその1 > ENICE「V-207」修復記

寄贈された、ENICEの「V−207」 の修復をして見ました。


電気好きの叔父が、いい物をおまえにやると言うので、車で取りに伺った時に頂いたラジオである。昔から電気好きで、真空管をずいぶんあつかった叔父らしく、思いっきり改造されたラジオである。キャビネットのサランネット部分に穴が開けられ、ツマミが3つも追加されている。おまけにスピーカーがない。オリジナルは右側の3つのツマミだけであろう?ENICEなんてセットメーカーは聞かないから、叔父さんが昔、組み立てキットであったのであろうか?それにしても、追加された3つのツマミは何に使うのであろうか?確かにツマミが多いと、マニアックで高級そうであるが・・・?


内部を見て仰天。スピーカーが取り外され、そこにシャーシーが鎮座している。そこには大きな電源トランスとチョークコイル、大型出力トランスが乗っている。どおりで大変重たい訳だ。大型整流管のKX−80も鎮座している。真空管は9本も付いている!!!どうやら5球スーパーの出力部分に、巨大アンプを取り付けた様だ!真空管構成は、6BE6(周波数変換)、6BD6(中間周波数増幅)、12AX7(低周波増幅)、6BQ5×2(電力増幅プッシュプル)、KX−80(整流)、EZ−6E5(同調指示)だと思うのであるが、その他に1U8(?)と6AR5(電力増幅)が付いている。1U8は品番が消えかかって、よく解らず?いったい、何なんだろう・・・?何故電池管が突然・・・???また、出力管の6AR5は、昔のなごりであろうか・・・?さーて、このラジオは部品取りか?それとも修復か?それにしても、ラジオの音をそんなに大きな音で楽しむ必要があったのであろうか・・・?別途、大きな自作のスピーカーボックスも頂いて来ましたが・・・。

その他、貴重なバリコンや真空管のシールドケースやソケット、新品のマジックアイ取り付けキットなど、貴重な部品を多数頂いて来ました!ありがとうございました!もっと出てこないかな〜ぁ!

・・・という訳で、現在部品取りか、修復か、詳細検討中です。結果はこのページにてお知らせします。お楽しみに!

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