ゼネラル「5MA−479」修復記その2


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後mT管トランスレススーパーラジオその4 > 八欧無線(GENERAL)「5MA−479」修復記その2

いつもお世話になっている真空管ラジオ専門店の「ばざーら」さんから修理を依頼された、八欧無線(GENERAL)の「5MA−479」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)である。


修復前の内部様子。そんなに汚れてはいないが、ダイアル糸が切れている。


修復前のシャーシー内部の様子。特に大きな事故や修理の跡は見られない。ダイアル糸が切れている。


修復前のシャーシー上部の様子。さほど汚れていない。


キャビネットは、完全分解し、丸ごと水洗いしました。ダイアル目盛りは、内側に薬品で侵された様な曇りがあって、洗っても綺麗にならなかった。


修復が完了した、シャーシー内部の様子。信頼性の低い全てのペーパーコンデンサーやオイルコンデンサーを交換しました。ケミコンは漏洩電流をチェックして良好でしたので、このままとしました。ダイアル糸は、糸掛け図どおりに張り直しました。ヒューズやパイロットランプも、念のため交換してあります。


修復が完了したところ。真空管がかなり劣化しており、特に12BE6は10分程度の通電で、局部発振が停止する。他もかなり劣化しているので、交換した方が良いでしょう。各種調整後、問題なさのうなので完了とする。

以上、修復作業時間は約4時間、交換部品代は約1,000円でした。

このラジオは以前にも修理経験があります。詳しくはこちら

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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