GE「T140B」修復記


(続)真空管ラジオ修復記 > 自作ラジオとその他のラジオその1 > GE「T140B」修復記

修理を依頼された、ゼネラルエレクトリック(GENERAL ELECTRIC)の「T140B」 の修復をして見ました。


色違いの3台組で修理にやってきた。迫力である。1台が修理で他の2台は部品取りとの事である。


修復前の様子。状態の良い1台を修理する事にする。使用真空管は12BE6(AM周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、50C5(電力増幅)、35W4(整流)と、国産のラジオとほとんど同じである。


修復前の内部の様子。プリント基板使用であるが、何故か基板が斜めに配置されている。これは安価に基板を固定する為か?スピーカーが2個付いている。


修復前のプリント基板上部の様子。汚れはさほどではない。部品数が極端に少ない。ヒューズもパイロットランプも無い。ペーパーコンデンサーは使用されていない。3台の基板を比べると、若干の回路の違いがある様だ。


修復前のプリント基板裏面の様子。ブロック型のケミコンは容量抜けと漏洩電流が多く、交換する事にする。当然安全の為にヒューズも取り付ける事にする。他の抵抗類は電力系を除いて大丈夫そうなので、このままとする。出力管のソケットの下側は、熱で変色している。


修復が完了した所。選局ツマミもバリコン直結だし、パイロットも無く、いたってシンプル。実は残りの2台のうち、良品の部品を集めてもう1台修復しましたが、こちらは状態はあまり良くありませんでした。写真の状態の良い1台はテストして問題無さそうなので完了とする。大切にお使いください!

以上、修復作業時間は1台あたり約5時間程度でした。

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