真空管ラジオでアナログレコードを聴こう計画
(続)真空管ラジオ修復記 > 真空管ラジオでアナログレコードを聴こう計画
真空管ラジオには、ほとんどPUってモードが付いています。これはピックアップ端子で、真空管ラジオにターンテーブルを接続して、簡易電蓄として機能させるモードなんですが、残念ながらこのモードはあまり活用されていないばかりか、現代ではCDプレーヤーなどを接続して楽しんだりしている方もおります。そこでこのコーナーでは、haguretanukiの狸堂雑貨店様の御協力により、PUモード本来の使用方法で、アナログレコードを聴いてみようと計画したのでありました・・・。
今回の主役は、真空管ラジオではなく、このレコードプレーヤー(ターンテーブル)です。haguretanukiの狸堂雑貨店様の御協力により、電気屋さんの倉庫で眠っていたデッドストックの未使用品を格安で入手することができました。説明書の記載から昭和38年の製品とわかりました。当時の定価は4,000円となってます。松下電器産業(ナショナル)製のFP−601という製品です。
いよいよ、40年間の封印が解かれる時が来た・・・。
おそるおそる開封した所。多少の汚れはあるが、開封された跡もなく、輸送用の緩衝材も当時のままである。説明書や、ナショナル製品のカタログも当時のまま出てきた。
当時の製品紹介には、真空管ラジオのページもある。
ここで困った事が発生した。このレコードプレーヤーはなんと60Hz用なのである。50Hzで使用する場合は、貼り付けてあるクーポン券を送ると、50Hz用のキットが無償で送られてくるしくみらしいが、製造後40年以上経過した今となっては・・・。関西系のメーカーナショナルなので60Hz用が標準仕様なんであろう!自分は今、50Hz地区に住んでいます!困ったなぁ!!!ダメ元で、製造元の松下電器のお客様サービスセンターに問い合わせた所、なんとクーポン券送ってくださいって、返事がもらえました。感激です。さすが天下の松下電器さんですね。ポイント大幅アップです。なんとキャプスタインをわざわざ1個作製してくださいました!!!本当にありがとうございます。それに比べて、最近ノートパソコンが壊れて修理に出した時の対応が非常に悪かったSOMY(?)様、TOSEBA(?)様も見習って頂きたいと思います!!!(結局2台共修理不可能でした・・・!やはりお客様あっての会社だと思うのですが・・・。)現在は、クーポン券を送っても、対応して頂けません。念のため!
とりあえず動作確認をすることにした。接点のスパークキラーに、ペーパーコンデンサーが使用されているが、とりあえず絶縁などを確認後通電してみた。40年以上の眠りから覚め、動作も良好である。ただし60Hz用を50Hzで使用しているので、回転数は遅い。回転は3スピードで33/45/78回転を切り替え出来る。再生しているのは「あのねのね」の「魚屋のおっさんの唄」である?知っている人は知っているであろうが・・・。知ってますかぁ?何でこのレコードを再生したのかと言うと、単に自分のコレクションの一番上にあったからである♪交換針も入手出来そうだし・・・。今は松下電器様に1個特注で作製頂いた、50Hz用プーリーを取り付けていますので、回転数は正常です。松下電器様のご対応に、重ねて感謝申し上げます!!!
いよいよ、真空管ラジオに接続して音を楽しんでみた。なんとも言えない懐かしいアナログ的な音である。
SP盤レコードを入手して、再生している所。曲は「禁じられた遊び」である。ブチブチいう音と共に、昔の音がよみがえった!!!感激である・・・。CDにはない良さが有る・・・!
その後、大きな電気蓄音機も修理して、SP盤レコードも聴いてみました。大型電蓄修復記もご覧ください!