ナショナル「NS-200」修復記その1


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修理を依頼された、松下電器産業(NATIONAL)「NS-200」型 の修復をして見ました。


修復前。キャビネットの下側の合板が剥がれており、残念である。使用真空管は6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80BK(整流)で、マジックアイが付いていない。


修復前のキャビネット内部。だいぶ埃と汚れが貯まっている。ダイヤル糸が切れている。電源プラグもない。


修復前のシャーシー上部。た〜くさんの埃とタバコのヤニで汚れていました。これでも埃を取った状態です。ヤニや油汚れに威力を発揮するのは、「スーパーオレンジ」という家庭用の洗浄剤です!これはマジックリンよりも強力で、手に優しいです。


修復前のシャーシー内部。火や煙は吹いていない様であるが、ペーパーコンデンサーが絶縁不良で、相当発熱した様子である。


キャビネットは汚れと傷がすごいので、いつもの様に再塗装するために、サンダーで塗装を剥がして、白木状態になりました。


キャビネットと内部の飾り金具を再塗装し、プラスチック窓も洗浄しました。サランネットも張り替えを実施し、大変綺麗になりました。


修復が完成したシャーシー内部。全ての抵抗、コンデンサーを交換しました。配線もやり直してあります。


修復後のシャーシー上部の様子。ダイアル糸を張り直し、清掃により、かなり綺麗になりました。電源スイッチが不良で、トーンコントロールのボリュームも交換しました。


修復が完了した所。柔らかな音を楽しませてくれます。是非とも大切にお使いください。

以上、修復作業時間は約10時間程度でした。

その後、このラジオと同機種を修理しました。詳しくはこちら


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