「ナス管並四ラジオ」作製記


(続)真空管ラジオ修復記 > 自作ラジオとその他のラジオその1 > 「ナス管並四ラジオ」作製記

ラジオ好きだった親戚の叔父さんから頂いた貴重なナス管を使用して、当時のケースに並四ラジオを再現して見ました。


まずちょうどいいシャーシーに穴明けを実施した。マグネチックスピーカーは、別途オークションで購入した物でコイルを巻き直し、塗装し直した物。ケースは別途オークションで当時の物を2,500円で入手した。(ナショナル製)


穴明けが完了したシャーシーにソケットやトランスなどの主要部品を据え付けてみた。ナス管がなんとも言えず良い雰囲気。作製当初は226がかなりくたびれていたので、3球のみの使用で並三受信機としたが、その後、別の元気な226が入手できたので、並四受信機に改造を実施した。(でも真空管は高かった・・・。)
真空管は左からKX−12F(ST管・整流)、UX−112A(ナス管・電力増幅)、UX−226(ナス管・低周波増幅)、UY−227B(ナス管・グリット再生検波)である。


配線が終了したシャーシー。5球スーパーに比べると部品も配線も少なく、すっきりしている。シャーシー内部には、チョークコイルと段間トランスを配置。


配線が完了して、球を挿して通電試験を待つ。緊張の一瞬。


シャーシーもぴったりはまっている。このセットの為に用意した、袋打ちコードと丸形プラグも良い雰囲気!いつもの様にB電源側にもヒューズを付けて、コンデンサーの耐圧と抵抗の電力は2倍以上の余裕を持たせた。再生方式の発振がかった何ともいえない音がいい。(自分には初めて聞く音であるが・・・。)また再生調整にはコツが必要。


現代の部品でよみがえった戦前の並四ラジオ、感激もひとしお!!!最初の並三では、やはり音も小さく、大きなアンテナを付けないと実用に成らなかったが、並四に改造後はかなり大きな音で鳴ってくれて、アンテナも3m程のビニール線でも地元局は実用になるが、改造後はB電流が増加して電源のケミコンが容量不足の様でハム音が気になり、コンデンサーを容量アップした。また後ほど裏蓋もベニヤ板で作製して、同調バリコンにはバーニアダイアルを取り付け、完璧に仕上げた。


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