ゼネラル「7S−2」修復記その1


(続)真空管ラジオ修復記 > 戦後ST管スーパーラジオその2 > ゼネラル「7S−2」修復記その1

修理を依頼された、八欧無線(GENERAL)の「7S−2」 の修復をして見ました。


修復前の様子。使用真空管は、UZ−6D6(高周波増幅)、6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80(整流)、EZ−6E5(同調指示)と高周波1段増幅の6+1球スーパーである。当時としてはゼネラルで2番目に高いな高級ラジオでした。(1番高価なラジオは、流行の短波付きラジオでした・・・。)


修復前の内部の様子。ダイアル糸が切れているので、張り替えが必要である。(>_<)


修復前のシャーシー上部の様子。いつもの事ですが、埃と汚れがすごかった!(  -_-) 写真は清掃後です。


修復前のシャーシー内部の様子。改造や修理の跡はない。真空管はマジックアイを除いてマツダ製であった。チェックしたら、整流管とマジックアイのヒーターの導通が無い!ベースの半田付けをやり直して無事復活!古い真空管ではよくある事です。ヒーターが導通無くても真空管は捨てない様にしましょう・・・!(^ ^ ;) マジックアイマジックアイテスターにて確認した所、残念ながらほとんど光らす!(>_<) 残念である!


キャビネットは接着部分がとれて分解してしまった・・・。(>_<) 保存状態はあまりよろしくない様だ。


前面プラスチックパネルは、取り外して洗浄して綺麗になりました!(^ ^ ;)


電気配線の修復が完成した所。すべての抵抗&コンデンサー類を交換しました。ボリュームはガリ防止の為に分解し、接点復活剤にて清掃しました。絶縁抵抗計にて各種絶縁抵抗を測定したが、良好であった。


修復が完成した所。迫力の音がする。ダイアルの周波数を表示する指針は、上部に豆電球がついており、光る様になっている。テストして問題なさそうなので完了とする。是非とも大切にお使いください。(^ ^ ;)

以上、修復作業時間は、約10時間でした。

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