八欧無線「6S-6」修復記その2


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修理を依頼された、八欧無線(GENERAL)「6S−6」型 の修復をして見ました。


修復前の様子。今回はキャビネットの修復は、依頼主の方が自分で行うとの事で、内部のシャーシーのみの修理を依頼される。使用真空管は6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−80BK(整流)、EZ−6E5(同調指示)である。


キャビネットの再塗装は、依頼主の方に丁寧に実施して頂き大変綺麗な状態である。残念ながら、貴重なマジックアイが真空漏れでゲッターが白くなってしまって使用不可である。


修復前のシャーシー内部の様子。まあ、こんなもんでしょう・・・。分解して送って頂く予定です。


依頼主が完全分解して、シャーシーを塗装して送って頂きました。おかげで手間が省けて助かりました。さながらラジオの組み立てキットの様で、組み立てを楽しませて頂きます。


電源トランス、IFT,シールドケースなども再塗装を実施して組み立てた所。本当に新品のラジオの様に、綺麗になりました!!!


組み立て前のシャーシー内部の様子。内部も大変綺麗です!


チェックしていたら、残念ながら、スピーカーの出力トランスが断線していましたので、交換しました。元々、一度断線した様で、オリジナルのゼネラルの物から、パイオニアの物に交換されていました。この頃のST管ラジオは、出力トランスの品質が悪く、断線している事が多いです。テスト前に発見出来て良かったです。


電気配線が完了した所。我ながら綺麗に出来たと思っています。


動作試験中のラジオ。キャビネットが送られて来ていないので、シャーシのみでテストを実施した。マジックアイは中古なんで、あまり明るくないです。調整後、問題が無さそうなので完了とする。是非とも大切にお使いください。


修復が完成した所。おお、美し過ぎる・・・!ツマミがそろっていないのが、非常に悔やまれる!!!是非とも大切にお使いください!!!

ここまでの修復作業時間は約8時間でした。


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