七欧無線電気商会「6S-11」修復記
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修理を依頼された、七欧無線電気商会(NANAOLA)「6S−11」型 の修復をして見ました。
修復前、サランネットが少々汚れている。使用真空管は6W−C5(周波数変換)、UZ−6D6(中間周波数増幅)、6Z−DH3A(検波&低周波増幅)、UZ−42(電力増幅)、KX−12F(整流)、EZ−6E5(同調指示)と、整流管と出力管がアンバランスで、整流管に少々無理が掛かる。回路図はKX−80HKとなっているが、80HKが不足で12Fで出荷された様である。
内部は清掃がされており、埃は少ない。シャーシーに錆は見あたらないが、バリコンが少々錆びている。
修復前のシャーシー上部。埃も汚れもさほどではないが、バリコンが若干錆びている。
修復前のシャーシー内部。なぜかPU回路が改造により殺されている。ボリュームが交換されたらしい。
サランネット張り替えと、飾り金具再塗装の為、キャビネットは完全分解後、清掃してワックスクリーナーで仕上げた。
サランネット張り替えと、飾り金具再塗装後。綺麗になりました。
電気配線の修復が完成した所。PU回路も復活させました。
修復が完成した所。マジックアイも新品に交換して、明るく輝いています。各種調整後問題が無さそうなので完了とする。是非とも大切にお使いください!
以上、ここまでの修復作業時間は約8時間程度でした。