「スーパーマジックアイ」製作記


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なんちゃってマジックアイ(R)”EZ−6E5SB”の開発や、”EZ−6E5SC”の開発とかでは、いろいろな方々から反響を頂きました。真空管ラジオのお部屋の嶋村様は、僕の作ったなんちゃってマジックアイEZ−6E5SBのレベルメーター用ICが製造中止となった事から、ご自分でPICマイコンを使用して同じようなLED式のスーパーマジックアイの開発をされました。僕もこれを紹介頂き、製作する機会を得ましたので、ここにご報告致します。現在は別のレベルメーターICを使用したEZ−6E5SCを設計しましたので、そんな心配は要りませんが・・・。


実際に回路を組み立てたところ。基板の大きさは僕の作ったのEZ-6E5SCとほとんど変わりません。ICは1個で済むので経済的ですが、最近は見かけなくなったマイナス出力の三端子レギュレーター79L05を1個使用します。PICマイコンはオーソドックスなPIC16F88を使います。回路図など詳細は、真空管ラジオのお部屋を参照願います。


パターン面からみたところ。製作自体はそんなに難しくはないと思いますが、PICマイコンにプログラムを書き込むライーターが必要ですし、現在はソースプログラムが公開されていないので、自分で部品を集めて同じ物を組み立てる事は残念ながら出来ません。僕は特別にHEXプログラムを譲ってもらいました。けれどもマイコンにA/Dのレベル変換をさせているだけなので、知識がある方なら、ご自分でプログラムを簡単に組む事が出来ますので、挑戦しても良いと思います。そんなに難しいプログラムではありませんので、簡単に書けると思います。ただ、雑音にシビアなAMラジオ内に、マイコンを組み込む事がノイズ発生の件で心配でしたが、そんなにノイズは発生しないみたいです。写真では、1本ジャンパー線を忘れていました。


実はLEDの表示面に使う特注の○型基板に、LEDを綺麗に12個配置するのが難しかったりして・・・!


LEDを12個並べましたが、少し不自然ですね。いよいよ組み立てに取りかかります。


とりあえず配線を終了して、動作確認する事にします。


動作確認しているところ。本物のマジックアイの様に、電源を入れてから少し遅れてLEDが点灯します。


AVC電圧を下げていくと、点灯するLEDの数が増えます。


LEDを全て点灯させた状態で、AMラジオを近づけると、やはり若干ノイズが入りますが、バーアンテナから少し離すとノイズは確認されませんので、実際の真空管ラジオ環境下で使用する場合、実使用上問題が無いレベルだと思います。後はケースに組み込めば、僕の製作したなんちゃってマジックアイと同機能となるはずです。

以上、製作時間は約4時間、作製費用は約2,500円でした。

ソリッドステート・マジックアイ(R)、なんちゃってマジックアイ(R)、EZ−6E5SA、EZ−6E5SB、EZ−6E5SCなどの名称は、自分のオリジナルで登録商標です?

私のHP上で公開している写真、回路図、文章などの無断での2次使用はお断りします。一言メールにて断って頂ければ、一向にかまいません。以上、よろしくお願いします。(以前、文章をそのまま雑誌に転記された事、HPで無断使用された事がありますので・・・。)


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