HERMES修復記
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<233番のラジオの修復内容詳細>
1.修復前の様子。(写真1)ダイアルにはECHO RADIOとあるが、トランスはヘルメスの記載がある。使用真空管はUY−24S(高周波増幅)、UY−24S(再生検波)、3Y−P1(電力増幅)、KX−12FK(整流)であるが、オリジナルはソケットの刻印から、24B、24B、47B、12Fであったらしい。
2.修復前の内部様子。(写真2)幸いな事に、マグネチックスピーカーのコイルの導通がある。
3.修復前のシャーシー上部の様子。(写真3)汚れや錆びが見られる。
4.ダイアルは当時人気が有ったエアプレーン・ダイアルであるが、目盛りは0〜100で周波数の表示は無く、ECHO RADIOと記載されている。(写真4)
5.電源トランスには、HERMES(大阪変圧器)と記載があるが、オリジナルかどうかは怪しい?(写真5)
6.修復前のシャーシー内部の様子。(写真6)はちゃめちゃに修理?改造?されて、いじくり回されている。これは完全分解して、組み立て直しした方が良さそうだ。
7.電源トランスは取り外して分解し、安全の為に入出力線を布巻き線から、ビニール線に交換しました。(写真7)やはりこのトランスは後付けされた物らしい。
8.電気回路の修復が完成したシャーシー内部の様子。(写真8)全ての配線をやり直しました。チョークコイルや低周波トランスもばざーら製の新品に交換してあります。保管場所が湿度が高かったのか、ヒューズホルダーやスピーカーの出力端子などのペークライト板が炭化しており絶縁不良で使用出来ず、バイパスをした。他にも絶縁不良が有りそうで試験中です。
9.修復が完了したところ。(写真9)マグネチックスピーカーはかなり磁力が低下しており、感度も悪く音が小さい。あちらこちらが絶縁低下で苦労したラジオです。戦前のラジオなんで長いアンテナは必須です。大切にお使いくださいね。
パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)
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