B-1修復記


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<228番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)貴重な昭和元年前後の電池管式古典ラジオである。真空管はサイモントロンのUV−199を2本使用している。木製のキャビネットは新しいので、中身だけ入れ替えた様だ。

2.修復前の内部様子。(写真2)グリットリークなど一部現在の部品が追加されている。誰か修理を途中で諦めたのであろうか?それにしても木製のキャビネットの作りが立派で素人の工作ではない!

3.銘板にはTECの文字が見られる。(写真3)何と国産のラジオだった様だ。東京電気(TEC)は、現在の東芝の前身で、東京電気(株)と(株)芝浦製作所が合併して東京芝浦電気(株)となり、現在は(株)東芝に改称した。(元社員より)

4.修復前のシャーシー内部の様子。(写真4)年代を考えると、非常に保存状態が良く、汚れも少ない。コイルや低周波トランスの断線も無い。

5.木製のキャビネットはプロ並みの腕の持ち主が新規に作製した様だ。(写真5

6.音量調整を回すと、コイルの内部にあるもう一つのコイルが回転して、電磁気的な結合の割合が可変され、音量が変わる仕組みである。(写真6

7.こちらは音量が最大の状態。2つのコイルの結合が最大になる。(写真7

8.バリコンは同調用(奥側)と、再生調整(手前)が、同軸で別々に調整できる仕組みで、無駄が無い設計である。(写真8

9.こちらが貴重なUV−199という本当に初期の真空管である。(写真9)1本はマツダ製、もう1本はRCA製であった。

10.これは私物であるが、当時のレシーバーのデッドストック品である。(写真10

11.Royalというメーカー製、2000Ωと記載がある。(写真11)こちらは、以前のハムフェアで入手した貴重な一品である。

12.修復が完成したところ。(写真12)レシーバーから小さな音で放送が聞こえました。受信周波数範囲は、現在の範囲より少ないみたいです。真空管の1本が調子が悪いです。グリッドリーク以外は故障がありませんでした。電源用はA電源が単一3本、B電源用は006P(9V)が5本です。

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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