ナショナルAH-610修復記


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<226番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)2スピーカーのHiFiラジオです。依頼主の方が、キャビネットの清掃や塗装などを実施したとの事ですので、非常に綺麗な状態です。使用真空管は、6BE6(周波数変換)、6BD6(中間周波数増幅)、6AV6(低周波増幅)、6AR5(電力増幅)、6X4(整流)、6Z−E1(同調指示)です。一応鳴るらしいが、感度が悪いし、安全に使いたいとの事で、修理&点検にやって来ました。マジックアイはほとんど光らないとの事で、依頼主の方が個人輸入で海外から6E5を入手したとの事でした。

2.修復前の内部様子。(写真2)清掃してあるらしいので、綺麗な状態です。バリコンを固定しているゴムが溶けていて取り付けが傾き、プーリーも斜めになってしまっています。ダイヤル糸は滑るので取ってしまったそうです。回路図と糸掛け図は内部に付いています。キャビネットは再塗装され、新品の様だ。

3.修復前のシャーシー上部の様子。(写真3)依頼主の方がボロボロのパイロットランプの配線を交換してある。

4.修復前のシャーシー内部の様子。(写真4)こちらは少々埃が溜まっていたが、エアガンで埃を吹き飛ばし、すっきりした。

5.内部には黒く焦げたペーパーコンデンサーが見られる。(写真5

6.電気配線の修復が完成したところ。(写真6)全てのペーパーコンデンサーや電源コードを交換しました。マジックアイの消灯用のスイッチも取り付けました。ダイアル糸も張り直しました。通電試験してみると、一応鳴るんですが、がかなり感度が悪いです。同調回路かIFTの不良でしょうか?現在は原因の調査中です。

7.修復が完了したところ。(写真7)感度が極端に悪い原因は、IFTの不良であったので、別のラジオから外した同じナショナル製のIFTに交換した。現在IFTは製造されていないので、貴重品です。HiFiラジオで、ガンガン鳴る様になった。シャーシーの後ろ側に、マジックアイの消灯用のスイッチを取り付けてあります。普段は消灯して、貴重なマジックアイの輝度の低下を防止して大切に永くお使いください!

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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