日立「S-538」修復記


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<225番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)使用真空管は、12BE6(周波数変換)、12BA6(中間周波数増幅)、12AV6(検波&低周波増幅)、30A5(電力増幅)、35W4(整流)とオーソドックスである。

2.修復前の内部様子。(写真2)内部は汚れも少なく、綺麗な状態に見えるが・・・。

3.何と、オリジナルの段ボール箱入りである。(写真3

4.修復前のシャーシー上部の様子。(写真4)内部には埃がたくさん溜まっていた。

5.修復前のシャーシー内部の様子。(写真5)修理の跡は見られないのであるが・・・。出力管辺りのペーパーコンデンサーのパラフィンが発熱によって溶融し、ソケットまで流れ込んで凄い状態であった。

6.プラスチックのキャビネットは、完全分解して洗浄し、すっきり綺麗になりました。(写真6

7.良く見ると、電源の1次側をまたぐコンデンサーが破裂している。(写真7)依頼主の方が通電していたら音がして通電しなくなったとおっしゃっているのは、このコンデンサーが破裂してショートして、ヒューズが飛んだと思われます。

8.修復が完了したシャーシー内部の様子。(写真8)全てのペーパーコンデンサーを交換しました。切れたヒューズと、絶縁不良防止の為に、豆球ソケットも交換しました。ケミコンは漏洩電流も少なく良好なので、このままとしました。

9.修復が完了したところ。(写真9)各種試験後、問題無さそうなので完了とする。是非とも大切にお使いくださいね。


パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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