5E-32修復記


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<224番のラジオの修復内容詳細>

1.修復前の様子。(写真1)一応、内部の部品などは交換したが、安全に使いたいとの事で、安全点検を依頼された。使用真空管は、6BE6(周波数変換)、6BD6(中間周波数増幅)、6AV6(検波&低周波増幅)、6AR5(電力増幅)、5M−K9(整流)である。

2.修復前の内部様子。(写真2)年代相応の汚れであろうか?

3.修復前のシャーシー内部の様子。(写真3)修理の跡は見られない。当時のままである。この後、依頼主の方が全ての抵抗とコンデンサーを交換したそうである。

4.修復前のシャーシー上部の様子。(写真4)年代相応の汚れであろうか?

5.シャーシー内部は、依頼主の方がコンデンサーや抵抗類を交換したとの事である。(写真5)一応鳴るらしいが、安全点検を依頼された。

6.何と、出力管のカソードの、自己バイアス抵抗のバイパスコンデンサーであるが、350Vの物が付いており、+−が逆になっている。(写真6)ここは耐圧は50Vで充分ですので交換し、B回路に使用することにする。ケミコンを±逆に付けると、特にB電圧回路では破裂など致命的な事故になります。注意しましょう!

7.ブロック型ケミコン周りの抵抗も、小さくて心許ないのである。(写真7)本当は、もっと電力に余裕のある抵抗を使いたいところです。ところで良く見ると、6AV6のプレート不可抵抗直前へ繋がるドロップ抵抗であるが、510KΩが付いている。これは51KΩが付くべきである。1桁間違った値が付いているので、1Wの抵抗に交換しました。ついでに3KΩも5Wの抵抗に交換しておきました。

8.修復が完了したところ。(写真8)ボリュームにガリがあるらしいので、分解して接点復活剤で清掃しておきましたが、残留抵抗があり、ボリュームを最小に絞っても少し大きな音がしますが、2回路2接点切り替えスイッチ付ボリュームは入手出来ませんので、このままとしました。豆球が1個球切れで交換しておきました。

9.各種調整と試験後、問題無さそうなので完了とする。(写真9)DXとLOCALの切り替えスイッチが後ろに付いており、DXとすると地元の局がガンガン入る。大切にお使いくださいね。

パソコン版の詳細な修復内容はこちらです。(PC版なので、携帯からは重たいです!注意!)

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