絶滅危惧部品


(続)真空管ラジオ修復記 > 絶滅危惧部品

<絶滅危惧部品>

真空管をはじめ、ラジオ修理には欠かせない部品も、もう在庫限りになっている絶滅危惧部品が多数あります。これらの部品は、「全日本真空管ラジオ普及協会」から、絶滅危惧品種に指定された部品です?(ウソ!)ただし、見つけたからと言って、決して買い占めないでくださいね!よろしくお願いします!


豆電球のソケットも、この形はもう作っていないそうです。秋葉原でも品薄になりかけています。今どき、豆電球なんか使わなくなりましたからね。残念です。


3V/0.15AのE10豆球ももう、ほとんど売ってません。整流管が19A3だったり、2.5V管の昔の並四ラジオには欠かせません。6.3V用は、まだ作っているのですが風前の灯火(ともしび)です。真空管ラジオには、LEDより豆電球の光が似合いますよね?


長軸の500KΩA型のボリュームは、ラジオの音量調整等には欠かせませんが、SW付きはばざーらで特注後、もう作らないそうです。軸の短いのは、まだ売っているのですがね。


袋打ちコードにぴったりなポニーキャップという名称の電源プラグも、最近はすっかり見かけないですね。


ベーク製の真空管ソケットは、ST管用は入手困難です。タイト製のソケットは新品では4〜6ピンは入手出来ますが、7ピンのUt型は入手できません。


マジックアイ用のUZプラグとソケットです。これも最近まで新品が入手出来ましたが、ついに売り切れてしまいました・・・。


マジックアイキットなんて、絶対に売ってませんね!


真空管ラジオに使えそうなツマミも、だんだん入手困難になってきました・・・。


真空管ラジオにぴったりの容量と電圧の、ブロック型電解コンデンサーも在庫限りになってしまいましたね・・・。


真空管は、中古でもそこそこ入手でき使えるのですが、マジックアイは、中古のは光らない場合が多いので、新品はもうほとんど入手出来ません!(僕の所にも、もう新品は60本程度しかありません・・・。こんだけあればいい?!)


今まで秋葉原で普通に入手できた袋打ちコードは、国内製は生産中止となり、切り売りでは入手出来なくなってしまいました。真空管ラジオに欠かせないこの袋打ちコード50mと丸形プラグ30個を、取りあえず確保してありますが、今後は在庫限りになります。


電源のインレッドも、こんな形は今時、見かけなくなりましたが、たまに真空管ラジオに必要となります。これはもう、在庫が無くなってしまいました。

その他バリコンやIFTなど、大変貴重になってきた部品も多いですね。こんな所で売っているとか、手持ちがあるとか、情報をお持ちの方は是非ともお知らせくださいね!よろしくお願いします!


<お宝は地方に!>

 真空管ラジオ等に使用する部品を集めようとして、秋葉原や日本橋を捜すのは一般的ですが、専門店以外ではもうほとんど買い尽くされて、当時の部品を見かけません。しかし地方にある小さなパーツ屋さんを覗くと、何と当時の部品が売れ残って現在でも入手できる場合があったりします。店の人に話を伺うと、「今どきこんな部品なんか誰も買わなくてね〜」なんて言って、当時の値段のまま売ってくれたりします。思わぬ所で、お宝発見です!僕は、地元のパーツ屋さんを始め、全国いろいろな所で思わぬお宝を見つけた事があります。
 また昔から家電の修理の営業している街の電気屋さん等にも、倉庫に新品の真空管が山と眠っている場合があります。そんな訳で、まだまだ発掘されていない貴重な部品は多数有ると思います!読者の皆様も、捜して見ては如何でしょうか?けれども、たとえお宝を見つけたとしても、決して買い占めないで必要な分だけ購入してくださいね!他の方々の為にも・・・。


僕の地元の、某パーツ屋さんを覗くと・・・。


おお、頼めば出てくるじゃ〜ん。


こんな所にも、真空管が一箱・・・。他にお宝は?聞けば出てくるものです・・・。(お宝は聞かないと出てきませんよ〜!)

PS.この文章と写真が、「真空管ラジオ製作ガイド」の僕の書いた記事の中にて、コラムとして登場しています。ご覧ください!

誠文堂新光社から2007年11月中旬に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月中旬発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月下旬発売の「真空管レフレックス・ラジオ実践製作ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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