なんちゃって交通


(続)真空管ラジオ修復記 > なんちゃって交通

突然ですが、僕は”なんちゃって”が好きなんで、このページは単なるシャレです。真空管ラジオの息抜きにどうぞ?
ミクシィで紹介されて、ずいぶんとアクセスが増えましたね?


僕は、走り屋ではありませんが、品川ナンバーのこんな車に乗っています。そう、(JZA−80)スープラです。もちろんカーラジオは真空管式です。(うそ!)


先日、オークションでこんな物を2,600円で落札しました。そう、みなさんご存じのタクシーのメーターです。大阪メーター製の料金計(MD-1)です。型式承認第B951号の本物です。基本料金は1500mで560円、その後359mで80円ずつ上がります。午後10時から午前5時までは2割増しです。時間料金は2分10秒で80円です。定格電圧DC12V、1997年製でパルス数は1000mで1320Pと記載があります。 ちょっと古い料金みたいです。別のボタンを押すと、走行距離や実車回数、料金合計などが表示される様になっています。隠しコマンドも有りそうです。左側の封印してある蓋を開けると、DIPスイッチが出てきて、何か設定を変えられそうです。封印してある所がいかにも怪しいです!マニア心がうずきます?


電源を入れて放っておくと時間料金で上がっていくのですが、これではつまらないので、内部の解析をして本物の様に距離で料金が上がる様に、車速パルスを入力する端子を苦労して突き止めました。入出力端子が36ピンも出ているので、解析には大変苦労しました。(単純に1つのピンに入力するだけでななかったです!)パルス数は1000mで1320パルスと書いてあるので、仮に時速100km/hで走行時には、計算すると36.7Hzが入力され、約13秒で1メーター上がる計算になります。実験してみるとその通りの結果になりました。そうなると、是非とも自分の車に取り付けたくなるのが人情です。ここで問題です。自分の車の車速パルスをどこから取り出すかです。幸い自分の車には、ハイブリッドのカーナビを取り付けてありますので、車速パルスの取り出し位置を確認できました。しかし、車速パルスは車種によってパルス数が異なります。僕の車はどうなんでしょうか?


実際自分の車に取り付けて走ってみると、ずいぶん料金の上がり方が早いです。ぼったくりタクシーです!タクシーのメーターの距離計をみると、約2倍の速度で上がって行きます。車速パルスが僕の車では2倍の出力がされている様です。ぼったくりは良くないので、車速パルスを分周するユニットを作ってみました。切り替えで、車速パルスを0、1/1、1/2、1/4の4段階に切り替えられる様にしました。これで、メーターの上がり具合(?)を調整できます。またモニター用に1/4されたパルスでLEDが点滅する様に作りました。これで良心的なタクシーになりました。当社なんちゃって交通(C)は、親切と良心的がモットーです?その後、このユニットにスーパーサイン空車表示器へのインターフェース機能も追加しました。


メーターを車に取り付けたところ。分周ユニットを介してパルスを入力しているので、走った距離とメーターの上がり具合も正確になりました。狭い車なんで、取り付け場所には苦労しました!無線仕様の車なんで、黄色いハンドフリーのマイクが手前に映ってます。


メーターは結構重いので、固定するのに苦労しました。液晶TV用の金具を工夫して取り付けました。取り付け金具はメーターより高くなってしまいました!車内には、本物の自動ドアの注意書きと、忘れ物防止のステッカーも貼ってあります。親切です!


その後、オークションでスーパーサイン(空車等表示灯)を1,000円で落札しました。配線の解析をしましたが、構造が単純なので意外と簡単でした。メーターの状態に併せて字幕が動いて、空車・賃走・迎車・予約車・割増などの表示が出ます。メーターとのインターフェース回路は、車速パルス分周ユニットを改造し組み込みました。


窓には、シャレで本物の料金表示のステッカーと、夜間早朝割り増しのステッカー等も貼って、親切にわかり易くしました。これはいつもお世話になっている居體企画様で、タクシー用品の本物が入手できますので、欲しい方はどうぞ!僕の車には、無線も付いているので、タクシーゴッコには最適です。受信周波数は、地元のタクシー無線の周波数です。(もちろん送信はできません。)友達を乗せる時には、つい「どちらまで」と聞いてしまいます?


空車表示のスーパーサインも取り付けました。空車になると、きちんと自動的に空車表示に変わります!わかり易いです?見かけたら手を上げてくださいね?ここまで揃えれば最後はタクシーの顔、行灯(あんどん)です。これもあるところから入手できました。何処かに実在する会社の物です。(名称は削除してあります。)でもさすがに行灯を取り付けて走る事はできません。恥ずかしいですし、マジ・マズイです!


撮影用に、私有地で撮影したシャレです。現在は装備は取り外しております。おっと、タクシーの真似はココまでです。シャレですので、もちろん料金は取ってません。白タク行為は法律違反です覆面タクシー(C)の完成です。

・・・これで子供の頃の夢だったタクシーの運転手になれました??? ・・・つづく!


その後、またまたこんな物を1,000円で落札できました。三和計器製の”パワーサインはるか超DX”と書いてあります。さすが超DXだけあって、空車・賃走・支払・迎車・回送・予約・高速・無線予約・SOSの文字が表示できます。これも配線の解析は意外と容易でした。ただしインターフェースは以前のスーパーサインと違っているので、また作らなくてはなりません!各社、規格を統一して欲しいものです!さすが、が付くだけあって、そんじょそこらの製品とは違います。高級品です!凄いです?


今日は迎車でお出迎え♪♪♪!


おお、次は個人タクシーか!こっちの方がいいかな?


今度はニシベ社製のメーターも2台続けて入手できました。形式や料金体系は若干異なっていますが、ほぼ同じ形です。上は基本料金580円、下は450円です。配線の解析は内部を開けてみると、親切に書いてありましたので、非常に簡単でした。電源と車速パルスを入れると、正常にメーターが上がっていきました。メーターばっかり集めても仕方がないのですが、配線の解析等は楽しいです!これも僕の車に取り付けが可能な様に、コネクター配線を加工しました。


調子に乗って、矢崎製のメーターも入手しました。これは入出力が32ピンも出てますが、何とか解析に成功しました。初乗りが400円と、かなりお安くなっております・・・。これで、ほとんどの著名メーカーの、タクシーメーターの取り付けが可能になりました。


東京都内ではおなじみの、こんなステッカーも入手できました。


次はコレかな?バスシリーズもお楽しみに!

<ここで、素朴な疑問です>

1.このタクシーのメーターの料金表示は5桁です。と言う事は、料金の上限は99,990円です。計算上では約450Km走るとオーバーフローするハズです。タクシーメーターはオーバーフローするとどうなるのでしょうかね?(トリビアの泉に出してみます?)
そこでリクエストにお応えして、信号発生器で車速パルスを入力し続け実験してみました。なんと、驚きの実験結果こちら!!!

2.車速パルスの周波数は、どこまでメーターで追従できるのでしょうか?計算では36.7Hzで時速100km/hです。周波数をどんどん上げて100Hz程度になると、メーターが追従しなくなりました。という事は、高速道路を時速300kmとかですっ飛ばすと走った距離分、料金メーターが上がらなくなってお得かもしれませんよ?その前に捕まるかもしれませんが・・・?ポルシェ並のタクシーでないと無理ですね!

3.バックすれば、メーターの料金は減るのでしょうか?残念ながら、メーターに入力されている車速パルスに、バックの情報はありません。バックでも前進でも車速パルスは動いた距離によって出力されます。よってバックしてもその距離に応じて、メーターは上がります!甘かったですね!

・・・という訳で、お騒がせしました。僕は白タク行為は致しておりません!よい子は真似をしないでね!
最近ラジオの修理やってないと思ったら、こんな事をやっていたのか〜?(汗)

接続方法等に関する質問には、一切お答え出来ません!!!
こう書いていても質問が来ますが、一切お答えしません。あしからず!


写真は撮影用に私有地で撮ったものです。現在はメーター等は脱着式に改造し、普段は取り外しております。

なんちゃって交通(C)、覆面タクシー(C)は、当社の登録商標です?

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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