太陽光発電を取り付けよう計画


(続)真空管ラジオ修復記 > 太陽光発電を取り付けよう計画

東日本大震災で防災意識が高まる中、当地でも震災当日とその後の余震発生時には、24時間以上に渡って2回も長時間の停電になりました。避難所運営支援に出かけた僕ですが、他に出来る事は無いかと、家中の20個の電球をLED電球に取り変えたりしました。それと個人の意見としてでも、無責任に原発に反対するのは簡単ですが、それなら必要な電力を自前で賄ってから原発の反対を唱えるべく、屋根の上に太陽光発電を設置しました。これで今年の夏の停電対策も万全です!?


僕はアマチュア無線をやっているので、停電当日は移動運用やキャンプ用の為に用意した小型発動発電機(500W出力)が有ったので、停電時でも最低限の明かりや暖房、テレビや給湯設備などの電力は賄えたのですが、やはり500Wでは電力が不足でした。そこで一番最初に購入したのが、この2KW出力のガソリン発動発電機です。これだけあれば、ほとんどの家電製品の電力を賄う事が出来ます。が、夜に始動すると少し騒音が大きく、近所迷惑かもしれません・・・?ごめんなさい!スペックは163ccのガソリンエンジン搭載で、タンク容量は15L、連続稼働時間は13時間、最大電力は2200W、重量は40Kgです。


エンジン始動はセル式のスターターと、リコイルによる手動でも行えます。特に滅多に使う事の無い非常用発電機ですので、バッテリー上がりでセルが使えない場合も有ると思いますので、手動で始動できる機能は、うれしいです。ちなみにバッテリーは12V8Ahと、かなり小型です。その後、自然放電を補う為に、バッテリーをタイマーにて毎週1回日曜日の夜中に1時間だけ充電される様にしておきました。


いよいよ本番の太陽光発電です。これが210Wの太陽光パネルです。定価では、1枚147,000円と結構高いです。(もちろん定価では買わないが。)発電効率が一番高い東芝製の太陽光発電システムを取り付ける事にしました。このパネルを16枚設置しますので、最大出力は3.36KWです。重さは1枚10Kg程度あります。国からの補助金が、例の事業仕分けで1KW当たり7万円から4万8千円に減額されました。民主党は、二酸化炭素25%削減や自然エネルギー推進を言っておきながら、これはどう説明するのでしょうか?


東芝が販売元ですが、製造はサンパワーという会社です。これはこの様な仕組みらしいです。じゃあ、東芝は何をやっているの?と、疑問に感じます。(名前だけ?)


いよいよ取り付け工事です。工事は2日間に渡りました。1日目は屋根の上に架台を取り付けたり、配電盤の配線工事などが主でした。2日間にやっと太陽光パネルを設置する工事になりました。2日目は曇っていたので、暑くなく屋根の上での作業も快適だったと思います。


いよいよパネルが並び始めました。


設置が完了する頃は、かなり日も陰って来ましたが、今日は発電する訳でないので、雨が降らなくて良かったです。


配電盤付近の様子。右端のナイフスイッチは、通常時の電力会社からの電力と、非常時の自家発電からの電力を切り替えるためのスイッチです。これを取り付けた事で、停電時に延長コードを伸ばす必要が無くなり、配電盤に直接電力を供給出来るので、不便なく通常どおり電力が使用出来ますので、安心です。(ただし、1回路のみ対応)配電盤直下のコンセントは、停電時にも使える非常用です。


太陽光パネルで発電した直流電源は、このパワーコンディショナー(簡単に言うとインバーター)にて、電力会社の送電線に接続され、売電されます。これも実は東芝が販売しているだけで、製造はオムロン社製です。オムロンは京セラにも同じ製品を提供しています。停電時には自立運転ができ、電力を最大1.5KWまで供給可能です。昼間の停電時には有効ですが、一番電気を必要とする夜の停電時には、最初の発動発電機に頼るしか無いのが欠点です。でも天気が良い日には、1日当たり1,000円以上の電力を売電してくれます。設置費用の元を取るには10年程度掛かるのですが、このご時世ですからね・・・。ちなみに売電買い取り価格は、1KWhあたり、48円から42円に平成23年度の契約から減額されました。これも民主党の仕業でしょうか?僕は3月31日に駆け込み契約したので、48円で10年間買い取り契約を間に合わせる事ができましたが・・・。


屋根の2面にソーラーパネルが8枚ずつ乗っかっていて、天気が良い日にはかなりの量の電力を供給してくれます。こちらは屋根の南西面です。


こちらは屋根の南東面です。


自作のデジタルオシロスコープを、電力を測定出来る様に改造し、スパン時間を2時間・6時間・12時間・24時間と拡張し、発電量をモニターして見ました。このグラフは2011年7月11日の、午前6時から午後6時までの12時間に発電した電力量を計測した写真です。X軸1目盛りは2時間、Y軸1目盛りは1KWです。この日の総発電量は19KWhでした。


これが、総発電量の年間シミュレーション結果です。本当にこの通りに発電するのであろうか・・・?ちなみに年間では5月が一番発電量が多いですが、ソーラーパネルは、温度が上がると発電効率が下がる為、気温の低い5月頃が最も発電量が多くなります。ちなみに7月は、買った電力(69KWh)の4倍以上の電力を売る(279KWh)事が出来ました。

僕の所の実際の月別発電量の推移は、ソーラークリニックこちらでご覧になれます。

日本中の全世帯が太陽光発電を導入すると、原発は不要です。節電と併せて、今年の夏の電力不足に少しでも貢献させて頂きました・・・!

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

このページが少しでもお役にたった場合は、下記をクリックし、拍手(?)をお願いします。
拍手する

匿名でも結構ですので、是非ともアンケートにご協力お願いします!また、ご意見ご感想はこちらまでお願いします。(こちらは匿名と携帯メールはご遠慮下さい!)

inserted by FC2 system