ラジオ回路図間違い探し正解
(続)真空管ラジオ修復記 > ラジオ回路図間違い探し > ラジオ回路図間違い探し正解
どうです?ラジオの回路がわかっている方には、簡単ですよね?
<解説>
1.再生バリコンの配線が間違っています。再生バリコンは再生コイルと並列ではなく、直列に接続します。再生バリコンは再生コイルに正帰還の量を調整し、発振直前に調整します。
2.パスコンの位置が間違っています。これでは音が出ませんね。正しくはUY−76のカソードのバイアス抵抗3KΩに並列に接続します。このコンデンサーはバイアス抵抗の交流分をバイパスする働きをします。
3.UY−76の負荷抵抗47KΩの位置が間違っていますね。正しくはカップリングコンデンサー0.1μFより電源側になければ、音は出ませんね!
4.マグネチックスピーカーを使用する場合は、インピーダンスが10KΩ程度と高いので、出力トランスは不要で、直接電力増幅管のプレートに接続します。ダイナミックスピーカーを使用する場合は、インピーダンスが8Ω程度と低いので、回路図の様に出力トランスを介して接続します。
5.AC100Vの一次側はアースに落としてはいけません。漏電ブレーカーが動作したり、シャーシーに手を触れると感電の恐れがあります。
この他に、6C6のプレートに付いている120pFも不要かもしれません。付いている事によって、再生が浅くなると思われます。ラジオが動作しなくなる訳ではありませんが、指摘が有りましたので追加します。
正解の回路図は下記になります。
第二弾は5球スーパーラジオでも・・・。
誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!