ラジオ少年「RA−600」製作記


(続)真空管ラジオ修復記 > ラジオ少年「RA−600(KIT−600)」製作記

いつもお世話になっている札幌のNPO法人、ラジオ少年様から今度発売される、据え置き型3バンドICラジオキット「RA−600」(ラジオ少年ではKIT−600の名称)の回路図部品表を書く事になり、販売より一足先にキットを組み立ててみましたのでご報告します。


組み立て前の様子。中国製だが、立派である。電源は単一電池を6本も使っていて、かなり長時間使えそうである。停電時に備えて、一家に一台準備しておきたいラジオである。


プリント基板もシルク処理済みで組み立て易そうだ。メインの基板と入出力基板に2つに割って使用する。


抵抗やコンデンサー類。細かいので、パーツリストと数を確認してから組み立てましょう!


組み立てが完了したメイン基板の様子。ジャンパー線がたくさんあって、見落とさない様に注意しなければなりません。低周波増幅用のIC取り付け時には、放熱板も一緒に半田付けするのをお忘れ無く!


組み立てが完了した基板の裏面の様子。ケースに装着すると、背の高いケミコンが当たる事がわかって、1個だけ基板の裏面に取り付け直しました。


こちらは入出力基板です。ここで注意しなければならないのは、左側のコネクターと右側のコネクターの向きが逆だという事です。それとAUX入力ジャックの下側を1カ所ショートしなければ、AUX入力が出来ません。これは記載が無いので、回路図を読むしかありませんね。電源はACアダプターからも入力する事が出来ます。


キットが完成したところ。各種取り付けネジをどの場所に使うかとか、取り付け順序など、記載がないのでパズルの様でした。またツマミが抜け易かったりします。調整しなければ、ダイアルの周波数が全然ずれていますので、これも大変です。FMの受信周波数範囲がやたらと広いですが、アナログテレビ放送が終了した現在となっては、無駄ですが・・・。組み立ててみた感想としては、中〜上級者向けキットだと思いました。組み立て説明書やパーツリストが充実すれば良いのですがね。興味を持たれた方は、挑戦してみてください。MW・SW・FMが受信出来てAUX入力も有って、音も結構いいですよ。何よりも災害時に役立つと思われます。

以上、製作時間は約5時間でした。

なお、このラジオは2012年5月3日から、ラジオ少年でKIT−600という名称で、3,150円で販売されました。こんなラジオがこんな価格とは、驚きです。是非とも購入されて製作に挑戦されてみては如何でしょうか?

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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