ラジオ電圧チェッカー作製計画


(続)真空管ラジオ修復記 > ラジオ電圧チェッカー作製計画

マジックアイの付いているラジオは、このソケット部分に、B電圧・AVC電圧・ヒーター電圧の3つが来ているので、ラジオをチェックしたり調整したりするのに、大変便利です。そこでマジックアイのソケットにプラグを差して、直接この3つの電圧を同時に測定出来る様な、ラジオ電圧チェッカーを作製しようと考えたのでした・・・。


シャーシーに穴を開けたところ。ここまでが結構大変です。


電圧表示には、秋月電子のLED式デジタルパネルメーターPM−129Eを使用しました。電源電圧は安定化のDC5Vか、非安定化のDC9Vのどちらかを使用出来ます。


この電圧表示モジュールは、裏面の電圧選択部分を半田でジャンパーすることによって、測定電圧範囲を決定できるので、大変便利です。


内部の電気配線が完了したところ。トランスレスラジオにも対応出来る様に、B電圧&AVC電圧と、ヒーター電圧のGNDを分けた為、電源は絶縁された2系統から供給しています。上側の真ん中に見えるのが、電源トランスです。


完成したところ。マジックアイのソケットに、UZプラグを差して使用します。今後のラジオの修理や調整に便利です。電圧測定範囲は、B電圧が直流500V迄、AVC電圧が直流20V迄、ヒーター電圧が交流20V迄です。トランスレスラジオはマジックアイを抜くと動作しない為、マジックアイソケットも配置しました。ここにラジオのマジックアイを挿すことで、正常に動作する訳です。トランス付きラジオの場合は、挿さなくても動作しますが、挿して明るさや陰の閉じ具合を確認できます。


ラジオとの接続は、絶滅危惧部品に指定された(?)UZプラグをマジックアイのソケットに差し込むだけです。簡単ですね!


実際に使用すると、大変便利です。ラジオを修理して、初めて通電試験する時に、威力を発揮しそうですね!僕の様にたくさんのラジオを修理する人には、便利だと思います。が、これを作る手間と金額を考えると、元を取るには何台のラジオを修理すればいいのだろう・・・?(爆)

部品の入手先等や回路に関するご質問は、ご遠慮くださいます様、お願いします。

以上、作製費用は約7,000円でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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