真空管ラジオ閑話


(続)真空管ラジオ修復記 > 真空管ラジオ閑話

特に冬の期間は、外での作業が出来ないため、汚れたラジオの修復はお休みしてます。
僕はブログをやってないので、その時々の話題を少々・・・。

<サライ>
 皆さんは、月刊サライという雑誌をご存じでしょうか?この平成19年2月号にラジオが語った「時代の記録」と題して、特集記事と付録のCDが付いています。これは大正14年に開始したラジオ放送の82年の軌跡を当時の音声を交えて紹介してあります。大正14年のラジオ放送開始の第一声、JOAKのコールサインを連呼する音声、太平洋戦争開戦の臨時ニュース玉音放送、当時のラジオ体操、素人喉自慢などなど・・・、大変興味のある音が聞けます。(僕のページの音源とは、若干違ってますが・・・。)

<なんちゃってマジックアイ、海を渡る>
 僕がなんちゃってマジックアイを設計して作ったのは、2005年の12月でした。当時はキットとして5セットを準備しましたが、結構反響が大きく、すぐに売り切れになり追加を準備しました。その後もポツリポツリと問い合わせが来ましたが、この度米国の大学生の方から、キットを譲って頂けないかとメールがやってきました。まさかこんな物が米国の方から問い合わせが来るとは・・・。今回はRCAの本物の新品マジックアイと物々交換という事にしましたが、早速キットを米国に輸出(?)しました・・・。税関告知書に、なんちゃってマジックアイキットと申告しました。いかにも怪しいです。米国はセキュリティーが厳しいので、わかるかな〜ぁ?(ウソ!、本当は電子部品と書きました!)ちゃんと組み立てて頂けたかな〜ぁ?

<海外からのリンク>
 ここ数日、突然アクセス数が増えました原因はフランスの掲示板からリンクされた見たいです。僕は第二外国語にフランス語を選択したのですが、あまりまじめに勉強しなかったので、内容はよくわかりません。そう言えば、以前は中国や韓国の掲示板からリンクされた事もありました。何て書かれていたのか、とっても不安ですが、まあアクセスが増えたから良しとしましょう・・・。こんな僕のHPですが、結構外国から問い合わせのメールが来ますよ。修理方法やラジオの回路図の件など、多彩です!迷惑メールも多いですが・・・

<ミクシー>
 そういえば、ほんの冗談だったなんちゃって交通のページも、ミクシーの「なんじゃこりゃ」というコミュニティーから突然リンクされ、アクセスが激増しました。コメントを見ると、結構ウケたみたいでした。ぼくのこのページからリンクしてお世話になっている城南企画さんでも、タクシーのステッカーの注文が突然増えたと連絡を頂きました。僕がミクシーに入会するきっかけとなったのは、このコミュニティーのページのコメントをどうしても見たかったからなんですが・・・。僕の車、友達にはとってもウケていますが・・・。誰か僕をマイミクに登録してくださ〜い!

<アクセス常連の方々>
 こんな僕のHPでも、毎日何度かアクセス頂いている、常連の方々も何人かいらっしゃるみたいです。中にはオークションでいつも競い合う競合相手の方々、小学生からご年配の方々、数ヶ月に一度のアクセスの方々、会社からこっそり見て頂いている方々、いつも本当にありがとうございます!見ているだけでなく、たまにはご感想などもお寄せ下さいね!よろしくお願いします!そう言えば、このページで知り合った5人の方々と、直接お会いしてお話して頂きました。ありがとうございました!

<検索エンジンとの相性>
 僕のページは、グーグルとの相性が良い様です。「真空管ラジオ」のキーワードはもちろん、「真空管ラジオ修理」、「真空管ラジオキット」、「真空管ラジオ回路図」等のキーワードで検索すると、結構上位に表示されます。ただし旧ページですが・・・。検索エンジンで、上位に表示される様にされるテクニックも有るみたいですが・・・。新ページの(新)真空管ラジオ修復記はそんなに上位ではないですが。どうすれば、上位に表示されるのでしょうかねぇ?

<ALWAYS三丁目の夕日>
 レトロブームの中、映画「ALWAYS三丁目の夕日」が大ヒットしましたね。この映画を見た、団塊世代の方々が真空管ラジオに興味を持ち始めたのも、事実です。ところでこの映画には、いろいろの真空管ラジオが登場します。映画の最初は、薬師丸ひろこが、真空管ラジオを同調する場面からです。最初に登場するのは、ナショナルのBX−275というST管ラジオですね。映画では、ナショナルのエンブレムの所が、特注の東映のエンブレムに変わってます。ところで、最初のシーン、なんか不自然でないですか?映画では、ラジオがアップで写りますが、マジックアイが点灯してません。まあ、古くなって光が弱くなったと、解釈しても、ダイアル目盛りの照明が点灯してません!豆電球が切れていたのでしょうか?是非とも安全の為に僕がレストアしたいです!(笑)居間には、mTレスのラジオも見られましたね!ところで登場したテレビは、AWCの会長の手塚様がレストアされたんですよ!
 それより、薬師丸ひろこさんの、同調ツマミの回し方と音声に違和感があります。一方向に回してませんが、音声が合ってませんよね?その他、詫間先生宅には、戦前のカセドラル型の並四ラジオも見えましたよね!確かストーリーでは、空襲で家族を失ったはずですが、ラジオだけ焼け残ったのでしょうかね?でも、おもしろい映画でしたね!続編も公開されるみたいですね!どうですか?小言が多くなって、失礼しました!

<マジックアイ>
 マジックアイに関しては人気も高く、現在品薄で大変高価になってきましたが、現在新品で入手出来るのは、トランス付きラジオ用で最もポピュラーなEZ−6E5だけです。(5,000円前後します)上下に陰が出る6Z−E1や、トランスレスラジオ用の12Z−E8は、市場から完全に姿を消して、現在は入手できません。(僕もたくさんは所有していません。)最近はオークションでも新品を見かける事が無くなりました。マジックアイは寿命が短く、すぐに暗くなってしまうので、古いラジオをレストアした時にどうしても交換したいと思うのが人情ですが・・・。6Z−E1は6E5がそのまま使用できるので、何とかなるのですが、問題はレス機用の12Z−E8です。これの代用になり、現在でも入手出来る真空管を捜してみました。買い占められると困るので、あえて売っている場所は書きませんが、1629というマジックアイが使用できます。ただしこれはGT管なので、UZベースからオクタルベースに変換ソケットを作らなくてはなりません。この時使用する、UZプラグも新品で入手出来るのですが、これも販売店はあえて書きません。どちらも大変貴重品です。捜してみてください!(秋葉原にはありませんよ!)買い占めは止めましょう!(笑) どうしても欲しいという方は、セットで5,000円で・・・。(爆)

<こんなラジオ・・・>

 ラジオを修理してお送りすると、本当に喜んで頂けます。中には趣味で焼き物を作っている方が、陶磁器製のこんなラジオを焼いて送って頂きました。本当にありがとうございます。また土地の名産品など、いろいろとお気遣い頂く場合もあります。僕もラジオの修理で喜んで頂けるのが何よりです。皆さん、本当にありがとうございました!

<宗教団体、ラジオ真理教>
 このページを見ていらっしゃる方々は、きっとラジオ病患者の方が多いと思われますが、如何でしょうか?そういう僕もかなり重傷でしたが、最近は集めなくなってきました。病気の領域を超えて、宗教へと発展してます。現在はラジオ病の同士を増やすべく、普及活動を実施しております?といっても、僕はまだ最終解脱していないので、まだまだですがね・・・。やはり教祖(尊士)様は、某HPの・・・?

<取らぬ狸の・・・>
 暇になると、ろくな事を考えないのですが、最近密かにたくらんでいる事をご紹介しましょう!僕の住んでいる地域は、NHK第二放送の出力は500KWと、国内では最大出力の送信所があります。仮に、その送信所の隣に土地を買って、家を建てたとしましょう・・・。そして、超大型の受信アンテナを建てて、隣の送信所の送信電力のわずか1%でも受信出来たとしましょう。それでも電力は5KWですね!究極のエコラジオでもガンガンスピーカーが鳴るでしょう。というより、耳元で5KWの出力でスピーカーが鳴ったら、とても寝てられる場合ではありません。確実に鼓膜が破れます!近所から苦情が来ます!死ぬかもしれません・・・?バーアンテナの巻線コイルは、ものすごく太くしないと、焼き切れてしまうでしょう!
 仮に、受信した電力でインバーターを働かせて、100Vの電源を作ったとすると、5KWの電力ですから、100Vで50Aもの電力です。オール電化住宅で、エアコンも電気温水器も、それこそありったけの真空管ラジオを鳴らしても、電力が余る位です。余った電力を、電力会社に買電することもできるかもしれません!家中の電気代がタダになります!凄いです!!!究極の省エネ住宅です?なんて馬鹿な想像を巡らしているこの頃です・・・。ああ、隣が送信所だったらな〜ぁ!喜んでNHKの受信料も払うでしょう(笑)どなたかお隣が送信所の方、いらっしゃいますか?

PS.僕の家では、ちょっと離れた場所で送信している500KW出力のNHK第二放送より、すぐ近所に5KWの送信所が有る地元のローカル局の方が、強力に受信できます・・・。AMラジオ送信所一覧はこちら

<真空管ラジオを修理しようとしている方へ>
 僕の所には、真空管ラジオを修理している方々から、多数のご質問のメールを頂きます。と言っても、メールだけですとなかなか正確な状況も解らず、的確なアドバイスをしてあげられない場合も多いと思います。でも、ご質問頂いた方々には、できるだけ早く返信メールをお送りしているつもりですが、中にはせっかくいろいろと調べて返答をお送りしたのに、その後何も返信メールを頂かない方が最近多いです。僕がHPを開設して質問にお答えするのは、後世に真空管ラジオの修理技術を継承していく事を目的にしています。決して公的なサービス機関として、ご質問にお答えしている訳ではありません。もちろん大多数の方々からは、丁寧なお礼のメールを頂きますが・・・。ラジオ工房の内尾様からも、似たようなお話を伺い、現在は個別の質問は受けていない様です。そんな訳で、僕も今後は方針転換を考えたいと思います。メールフォームでスパムやいたずらメールを送って来る方も増えて来ましたので・・・。ネットの世界も現実の世界も、殺伐としてきましたねぇ?そんな訳で、ラジオの修理も、もう後世に継承したという事で、そろそろ・・・。難しい人が増えてきましたのでねぇ!

<古いラジオと汚いラジオ>
 ラジオを修理していると、外観は古いままの雰囲気を希望される方がおられます。古い雰囲気ってなんでしょうか?外観は製造した年代のデザインで作られていますから、ラジオの修理でデザインは基本的に変わりませんから、雰囲気は当時のままですよね。では、古い雰囲気ってなんでしょうか?汚れ具合でしょうか?古いラジオ=汚いラジオではありませんが、戦前のラジオがあまりにもぴっかぴっかだったら、違和感があるのかもしれませんね。この様なご希望の場合は、再塗装などせずに、当時のままで綺麗に清掃する様に心がけていますが、僕の修理が綺麗にし過ぎてしまっているのか、それとも汚いままのラジオをご希望なのか、わかりません。ラジオを修理する場合、内部の部品の交換を過度にし過ぎると、貴重な文化遺産の破壊になるという考え方も見受けられます。僕の場合、内部の部品は安全の為にほとんど交換してしまうので、過度の修理になってしまっているのではないかと心配してしまいます。でもラジオは道具であり、音が出て初めて役に立つ物ですから、文化遺産の保護としてのラジオの保存は博物館などにお任せするとして、安全に使用できる綺麗なラジオをポリシーとして修理に励んでいます。もっとも僕のHPの開設の主旨は、真空管ラジオの修理技術を後世に伝承する事なんですが・・・。単なる修理屋のオヤジにはなりたくないです。(笑)

<マニアとオタク>
 突然ですが、”マニア”と”オタク”の違いはなんでしょうか?僕が思うに、真空管ラジオが好きな人達は”マニア”であって、”オタク”ではないですよね?それこそ真空管ラジオが巷に溢れていた昭和初期には、”真空管ラジオオタク”って思われる人達が存在していた気がしますが、その頃には”オタク”って言葉自体が存在してなかったでしょうからね。(爆!)では、”マニア”と”オタク”の違いはなんでしょうか?イメージ的には、”マニア”ってのは明るくて健全なイメージがあります。それに比べて”オタク”ってのは、電車男のイメージが強烈過ぎるのですが、何となくわかりますよね?でもこれらの違いは紙一重って感じがします。では、何故現在は”真空管ラジオオタク”って人達が居ないのでしょうか?それは真空管ラジオ自体が過去の技術だからです。”オタク”と称する人達は、必要以上にある一つの事柄にのめり込み、追求し、自己満足している方々だと思います。ここで必要以上ってのが大事です。真空管ラジオは過去の技術ですので、今後これ以上発展する事はありません。ですので、必要以上ってのが追求できません。そんな訳で、”オタク”にはなり得ないのです。あ〜良かった〜!僕は”マニア”だ〜!(爆)

<被爆ラジオ>

 2007年9月に、広島方面に旅行に出かけてきました。広島県には4回目なんですが、広島平和記念資料館で被爆ラジオというのを見つけました。今まで来た時は、ラジオに興味が無かったので、気づきませんでしたが。爆心地から2,100m程離れた民家の2階で、熱線と爆風によって破壊されたラジオでした。この頃の標準である放送局型受信機ではなかったでした。内部の様子は見えませんでしたが。オークションでもこんなにボロボロのラジオを見かける事があります。被爆ラジオではないでしょうが・・・。

<ALWAYS続・三丁目の夕日  ミュージックプレイヤー>

 前回大ヒットしたALWAYS三丁目の夕日の続編が2007年11月3日に公開されます。このHPから、ALWAYS続・三丁目の夕日ミュージックプレイヤーというソフトをダウンロード出来ます。昭和のラジオから流れているような、懐かしい音を再現しているそうです。音楽の途中で、ノイズが聞こえるという凝った機能まで付いています。iPod/iTunesをお使いの方は、是非ともお試しください。(僕ももちろん使っていますが。)でも、それより本物の真空管ラジオの方がいいと思いますが・・・。でもこのラジオのデザインが気になります。CHANNELとありますが、ラジオはチャンネルではなく、TUNING(チューニング)ですよね。あと是非、マジックアイも付けて欲しかったです!(笑) 映画は公開初日の11月3日に劇場で見て来ます!

<真空管ラジオと沖縄病>
 僕は真空管ラジオの修理もやっていますが、沖縄病で沖縄が大好きです。毎年沖縄の離島に出かけ、三線の練習をして、庭でゴーヤーを育て、うちなー口(沖縄方言)の勉強をして、オリオンビール泡盛を飲んでいます。この2つの共通点は、真空管ラジオと沖縄病・・・。そんな訳で、少し強引ですが、ラジオ沖縄が大好きです!

  僕はROK(ラジオ沖縄)を応援しています!AM864KHzにチューニング!

 ラジオ沖縄(ROK)は、昔スカイパーフェクトTV!で、「はいさいラジオ506」というチャンネルがあって、日本全国で聞くことが出来ました。当然僕も契約して毎日聞いていたのですが、赤字を理由に修了してしまいました。その後、ずっと聞けなくて寂しい思いをしていましたが、2006年から、ポッドキャストで聞くことが出来る様になり、本当に喜んでいます。特にティーサージパラダイスと、チャットステーションLを通勤途中などにiPodで聞き、思わず笑ってしまうのをこらえたりしています。これからもラジオ沖縄を応援していきます。当然、沖縄に出かけた時は、生で864KHzの放送を楽しんでいます。(離島に行くと、FM放送なんですが・・・)

<読者様からの投稿>
 このページを読んで下さっている度鹿児島県のI・K様から、興味深いお話をお伺いしましたので、紹介します。

(その1)VOAの話
 終戦当時沖縄から、VOAがメガワット級で放送がなされていました。噂では雨上がりなどには立ち技の木の葉から放送が聞こえたとか聴いています。 当時私は鉱石ラジオを作っていろいろ聴いていましたが、夜寝静まったころ、ほんとにかすかでしたがVOAが聞こえていたことを思い出します。受信地は鹿児島県の鶴田ダムの近くの村です。アンテナは標準L型(8MH12EL)イヤーホーンは両耳マグネチックです(当時はレシーバーといっていた)です。VOAの電波すごいと思いませんか。

(その2)元祖コンデンサーイヤーホンの話
 終戦後、世の中が貧乏だった頃、農村では、親子ラジオというのがはやりました。村の中心部に大出力のラジオを置き(ほとんどが807PPだったと思います。)そこから有線で各家庭に配線し、家庭ではボリウム付きマグネチックSPで放送や村からの連絡を聴くと言うからくりです。線は単線で道路脇に配線してありました。帰線はアースでしたので、さわるとびりびり来ました。そのころの話です。どこからか私たちの間に次の様な遊びが流行して来ました。メンソレータムの空き缶に釘で何カ所も穴をあけ、その中に針金を丸めて入れ、それを油紙かたばこの中のアルミ箔付きの紙(どちらだったかは良く覚えていない)でくるみ、横にあけた穴から絶縁したリード線を外にだして長さを1mぐらいにしてポケットに忍ばせておく。学校帰りに、リード線を親子ラジオの線に引っかけてメンソレータムの空き缶を耳に当てるとラジオが聞けるというからくりです。当時は只聞けることに喜んでいましたが、大人になり STAXからコンデンサーイヤーホンが市販されるようになってから、子供の頃の遊びが元祖コンデンサーイヤーホンだったことが分かりました。この遊びに興じた人もたくさんおられると思うし、また、遊びを発見した人もいるわけですかね、名乗り出て欲しいですねー、おそらくこの人も、ラジオ病でホスピタ病棟患者の年頃と思いますから・・・

(その3)終戦後すぐの頃の噂
 私は実験はしていませんので確証はないのですが・・・。戦時中は短波放送なんてその存在さえ、一般の人はあまり知りませんでした。聴くことなど御法度でした。終戦になって短波が聴けるラジオはこれはもう宝もののようでした。だから、5球スーパーで2バンドがすぐ流行しました。今時々その当時のコイルがオークションに出てきます。確か3メガ台から8メガ台の受信範囲だったと思います。多くの人が短波を聴きたいと願っていた頃、どこからとも無くこんな噂が流れて来ました。並4で短波が聞こえると言うのです。当時は魔法のように思っていました。方法はというと・・・。アンテナコイルのGの所とEの所をちょっと長い線で短絡するという方法です。つまりコイルの両端をショートする方法です。当時は魔法のように思っていました。長じて電波のことがわかりかけて来た頃、やっとその謎が解けました。 ショートした線で、短波の波長に共振する回路ができていたのですねぇー。この方法を発見した人もすごいですねえー。また このページを読まれた方で、どなたか実験した方はおられなかったでしょうか?お話が聞けたらありがたいです。

(その4)終戦当時の村の演芸会のこと
 終戦当時は娯楽といったら、巡回の映画か巡回芝居や村の青年団が主催する夏祭りなどしかありませんでした。私の村での話ですが。村祭りの舞台では、歌やギター演奏などやっていました。その舞台の様子のことです。マイクがありました。 不思議に学校で使っていた大理石のカーボンマイクは使っていませんでした。何を使っていたと思いますか、なんと昔の電話機の耳に当てて聴くマグネチック型のレシーハーでした。牛乳瓶より少し小さな、よくドラマに出てくるあれです。それにギターにはマグネチックスピーカーのコーンを取り外し、振動を伝える鉄の心棒をギターの胴にふれさせて固定した自作のギターマイクでした。之で演奏していました。当時私は ラジオ少年でしたので、歌よりメカの方にだけ、目はいっていました。当時のラジオ屋さんも考えたものですね、窮すれば通ずです。食べ物も何も無い頃の話でした。

(その5)終戦直前の放送局の話です
 あの空襲警報や玉音放送のあった頃、放送局の周波数は どこも同じ周波数でやっていたという。びっくりするような話です。この話、当時地元放送局の技術部に勤めておれたという超0Mの方に直説うかがった話です。周波数は1000kcだったとか言っておれましたが、私の聞き違いがあるかもしれません。90歳に近い方でしたがまだまだしっかりした元気な方でした。もしかして玉音放送もみんな1000kcで聴いたのかもしれません。どうして同じ周波数で放送したか不思議に思いませんか?理由は簡単で、各地の放送局の周波数を違えると、その電波から攻撃目標の位置が分かるからだと教えて頂きました。なるほどと思いました。天気予報の時、困るじやないかと考える必要などさらさらありません、これは御法度でした。只ブザーがなり大本営発表・・・とあり警戒警報や空襲警報が発令を伝えれば良かったのです。以前は船は電波を受信して船の位置を割り出していたそうです。(ロラン局とかデッカ局というのがありました。今もやっているでしょうか?
 この話にはまだ続きがあります。定時放送が終わるとすぐ妨害電波を出さなければならないので、大急ぎで周波数を変えて出したというのです。発振は自励(VFO)だったとのことです。あの大きなタンクコイルのタップの位置を変えたりバリコンを回してチューニングをとったりする様子を思い浮かべるとぞくぞくしますね、どなたか超OMの方、お話下さいませんか?


興味深いお話をお寄せ頂き、誠にありがとうございました!


<親子ラジオ>
 皆さんは、親子ラジオってご存じでしょうか?ご年配の方なら昔の親子ラジオをご存じかもしれません。そう、ラジオがまだ高価だった昭和初期の頃、親のラジオ受信機から音声信号を近所のスピーカーへ有線で届けていたいわゆる有線放送みたいなシステムです。今はラジオも安くなったのでそんな必要はないでしょうけど、現在でもそのシステムで音声を送っている所が有るのをご存じでしょうか?実は僕が先週出かけてきた、沖縄の宮古諸島の池間島に現在でも親子ラジオが稼働中なんです!!!詳しくはこちら。ところが、現在この親子ラジオを運営している譜久村(ふくむら)さんが、ご病気でこの放送の継続が危機に瀕しているのです!僕も泊まった民宿で、放送を聴かせて頂きました。何ともローカルな、そして心のこもった内容でした。譜久村さんがいつまでもお元気で、この放送を継続して頂く事を、心からお祈り申し上げます。


<レトロ収集>
 冬期間は外に雪が積もっているので、外での作業が出来ない為、ラジオの修理はお休み中です。そんな訳で最近はレトロで実用的な物として、こんな物を買ってしましました。

 懐かしい電笠です。昭和の香りがします。白熱電球はあと数年で製造が中止されるみたいなんで、そのうち真空管の様に貴重品になるのではないでしょうか?今のうち集めておきましょう!


 こちらはゼンマイ式の柱時計です。ゼンマイを巻くときちんと動きますし、毎時には鐘もなります。意外と正確に時を刻んでくれますが、コチコチと音が少しうるさいです。ゼンマイは3週間も持つみたいです。夜中でもボーンと時間を教えてくれるのですが・・・。

そんな訳で、順次話題を載せたいと思います。よろしくお願いします!

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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