真空管ラジオに周波数カウンターを付けようかな計画


(続)真空管ラジオ修復記 > 真空管ラジオに周波数カウンターを付けようかな計画

真空管ラジオに、なんちゃってマジックアイを取り付けたりした僕ですが、受信している周波数を表示させたいとの要望があり、周波数カウンターを取り付けてみようと考えました。(暇になると、ろくな事を考えない・・・?)次は赤外線リモコンかな?(爆!)


まず用意した周波数カウンターの完成基板。昔はキットが売っていたのですが、最近は見かけないので、手っ取り早く完成品を購入する事にしました。SANJIAN STUDIOのPLJ−6LED−Aという製品です。似た様なバージョンが、いろいろと出ています。写真は、表面と裏面から見た様子です。桁数は6桁もありますが、真空管ラジオでは4桁もあれば十分です。1個2,000円弱と価格も手頃です。受信周波数を表示させるのには、中間周波の周波数を計測すれば表示できますが、受信周波数は中間周波数から455KHzを引き算する必要があるので、この機能を持った周波数カウンターを用意する必要があります。この基板は、任意の中間周波数を足したり引いたり設定できるので、便利です。説明書が中国語なんで、解りにくいですが・・・。


電源入力はDC8〜15Vに対応し、最低周波数入力振幅は60mVp−p〜、最高計測周波数は〜65MHzです。これを真空管ラジオの中間周波数発振回路に取り付ける訳ですが、これを取り付ける事によって、中間周波発振回路に寄生容量がぶら下がるので、発振周波数のずれが生じる事になるので、厳密に言うと各種調整を実施しなおさなければなりません。どの程度の周波数のずれになるかは、実験しなければわかりません。


電源入力はDC8〜15Vであるが、逆接防止のダイオードが入っています。真空管ラジオに接続する時はヒーターのAC6.3Vを電源として利用するので、GNDを共通とするために片波整流としなければなりません。そこでこのまま交流を入力しても使用出来そうなんですが、平滑コンデンサーが47μFしかついていないので、容量の大きなコンデンサーに交換する事にします。また電源のコネクターは、赤が+で黒が−で、問題ないのですが・・・。


何と反対側の信号入力側のコネクターは、電源入力と同じケーブルなのですが、信号入力側が黒でGND側が赤のコードとなってしまいます。さすが中国製ですね!このままだと間違えやすいので、コネクターの向きを180度反対にして、信号入力側を赤、GND側を黒にします。


コネクターの向きを反対に付け直したところ。これで間違いを防げます。やれやれ・・・。先に気づいて良かったです!


表示部分にグレーのアクリル板を取り付けたので、表示が見やすくなりました。この周波数カウンターの7セグLEDは、ダイナミック点灯なのでスイッチングのノイズが発生します。試しにトランジスターラジオに近づけてみましたが、カウンターをラジオのバーアンテナに近接しなければノイズは気にならないレベルでした。よって真空管ラジオに組み込んだ場合も、カウンターをアンテナコイルに近づけ過ぎなければ、ノイズはそんなに心配しなくても良さそうです。


電源入力を交流に対応にするために、電源平滑用コンデンサーを47μFから1000μFに交換しました。電源にAC6.3Vを入力して、正常に動作する事を確認しました。片波整流なので、電源のGNDは信号入力のGNDと共通化できますので、真空管ラジオの局部発振回路に直接接続が可能です。あとは実際のラジオに接続して実験するだけなんですが、これが少し面倒です。


とりあえず自作の9番のラジオに取り付けてテストしてみました。ご覧の様に受信周波数は表示されますが、ノイズや調整など、少し問題がありました。


とりあえずケースに入れて完成です。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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