デジタルオシロを作ろう計画


(続)真空管ラジオ修復記 > デジタルオシロを作ろう計画

震災の影響か、真空管ラジオの修理が少なくなって暇なんで、こんな物を製作してみました。


完成したミニ・デジタル・オシロの様子。大きさは120mm×60mm×24mmとかなりコンパクトです。デジタルオシロなんて、簡単に自作出来るの?と疑問を持つ方も多いと思いますが、ここで紹介するのは、市販のマイコンボードを組み合わせた簡単な、2チャンネルのミニ・デジタル・オシロスコープです。ツマミはスキャン速度を4段階に切り替えで、スイッチは波形をホールドするスイッチ、3.5mmのジャックは信号入力(2現象)とシンプルです。電源は6V〜12V程度で(非安定電源でOK)、300mAもあれば十分です。


写真では解りにくいですが、一応2現象の波形を同時に表示出来ます(青と緑)。ディビジョンは1目盛り1Vです。(入力範囲は、DC0〜5Vの信号を観察することが出来ます。)ハードとソフトの改造次第で、入力電圧範囲やスキャン速度を自由に構成出来ます。


中身は、こんなにシンプルです。ステレオミニプラグから、2チャンネルの信号波形を入力します。ロータリーSWにて、スキャンスピードを4段階に可変出来ます。2つのチャンネルのA/D入力の値を、カラーLCDに一定時間毎にプロットするという、デジタルオシロの基本動作を実現しています。マイコンボードのアナログ入力1と2を使用しています。


内部を拡大した様子。これが市販のカラーLCDシールドです。4,000円程度で入手出来ます。シールドに付いている3つの押しボタンでスピードやホールドの切り替えが出来ます。こちらはデジタル入力3,4,5を使用しています。


カラーLCDシールドを外すと、心臓部のマイコンボードです。Arduinoという最近流行りのマイコンボードを使用しています。各種オプションも豊富に用意されています。スケッチ(プログラム)をマイコンボードにUSBを経由してパソコンから書き込みすると、すぐに使えます。ここが参考になります。全て無料で環境を構築できます。


マイコンボードも3,000円程度で購入出来ますので、お手軽です。大人の科学マガジンVol27の付録のJapaninoは、そのままでは使用出来ませんでした。実はこの号の本に僕は資料を提供したので、名前も載っていますので、是非購入して捜して見てください!!!このサイトのアドレスも出ています。よろしくお願いします。


カラーLCDシールドは、液晶よりコイルが背が高くて使いにくいので、220μHのコイルを基板下面に取り付け直して改造してます。興味を持って、自作したい方はプログラム(スケッチ)を差し上げますので、ご連絡ください!


その後電力を測定出来る様に改造し、スパン時間を2時間・6時間・12時間・24時間と拡張し、自宅に取り付けた太陽光発電のモニターにしました。このグラフは2011年7月11日の、午前6時から午後6時までの12時間に発電した電力量を計測した写真です。X軸1目盛りは2時間、Y軸1目盛りは1KWです。この日の総発電量は19KWhでした。

実用的というか、自己満足の作品でした・・・。この他にも、いろいろと製作しているのですが、また別の機会に紹介したいと思います。昔のアナログ回路の代表格である真空管ラジオの修理だけではありません!意外とハイテク(?)も作ってたりして!?

以上、製作金額は約9,000円程度でした。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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