ケミコンテスター2作製計画


(続)真空管ラジオ修復記 > ケミコンテスター2作製計画

以前製作したケミコンテスターに関しては、関心が高いのかいろいろな方々からお問い合わせを頂きますが、高圧発生モジュールの入手が個人では困難でした。僕の所にあった10個程度の新古のジャンク品をお譲りしてましたが、もう在庫が無くなってしまいました。そこで個人でも入手し易い高圧発生モジュールを使用して、性能アップしたケミコンテスター2を作製しようと考えたのでした・・・。

以前使用していた松定プレシジョン社製の高圧電源モジュールは、正規に買おうとすると、1個だけ購入の個人は相手にしてくれず、売ってくれませんでした。僕はジャンク品で10個程度在庫があったので、これを使用しましたが、他の方が作りたいと思っても、モジュールの入手がネックとなっていました。そこで個人でも購入出来るもっと良心的な会社の高圧モジュールを捜して、性能をアップさせたケミコンテスター2を作ってみました。高圧発生モジュールは、ベルニクス社製としました。ここは松定プレシジョンとは違って良心的で、1個単位で売ってくれます。定価も松定プレシジョンより安いです。(でも、個人で買うのには少々高いですが・・・。)高圧発生モジュールには、最高出力500V、6mAのSHV12-05K60000Pという製品を使用することにしました。以前のケミコンテスターの最高電流は2mAでしたので、3倍の電流が取り出せます。自分で設計した回路図はこちらです。もちろん高圧出力は、0V〜500Vを連続可変できます。電圧と電流表示には、ラジオ電圧チェッカーで使用した秋月電子のLED式デジタルパネルメーターPM−129Eを使用することにしました。電流計が200mAレンジしかないので、ちょっと大き過ぎます。この場合、デジタルパネルメーターPM−129Eの基板の一番下側に付いている電流→電圧変換用R47という1Ωの抵抗を、10Ωに交換する事によって、20mAレンジに改造する事もできます。この場合精度の良い抵抗が必要です。


シャーシー加工が終わったところ。いつもの様に穴明け加工は結構面倒な作業ですが、綺麗に仕上がると大満足です!


主要な部品を取り付けたところ。どうです?かっこいいですか?


内部はこんな感じです。これから配線に取りかかります。


完成したところ。まあ、こんな物でしょう・・・。表示がデジタルになって、より正確になりました!くれぐれも感電にはご注意ください!

部品の入手先等や回路に関するご質問は、ご遠慮くださいます様、お願いします。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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