旧鮎川小学校跡


(続)真空管ラジオ修復記 > 真空管ラジオがある風景 > 旧鮎川小学校跡

秋田県由利本荘市の鮎川地区に現在もその優美な校舎がそびえる「旧鮎川小学校」跡に、この校舎の保存会の「鮎の風」の会長様から、この校舎で展示保存したいとおっしゃる大阪音響の真空管ラジオを修理させて頂いたのをご縁に、この度この校舎を訪問させて頂きましたのでご紹介させて頂きます。


以下は、平成21年9月8日に、初めて訪問した時の写真です。


これが校門です。第三セクターの由利高原鉄道の鮎川駅から、徒歩10分程度の所にあります。詳しい場所はこちら

<旧鮎川小学校データ>

【所在】
秋田県由利本荘市町村字鳴瀬台65−1

【規模】
全体面積 24,504平方メートル
校舎の面積 8,272平方メートル
木造平屋建て校舎3棟、体育館1棟、
その他付帯設備

【最寄り駅】
由利高原鉄道「鮎川駅」徒歩10分

【開校】
明治7年(1874年)


校門を入ると、素敵な校舎が見えてきます。昭和29年頃の建設みたいですが、その校舎が今でもこの様に綺麗に保存されているのは、大変貴重ですね。この年代とほぼ同じ頃の真空管ラジオを保存して頂けて、大変光栄です。なお130年の歴史を誇るこの小学校は、平成16年3月に閉校になりました。またこの建物は、木造建築の近代化遺産74番に指定されています。


こちらは正面の生徒の昇降口みたいですね。


現在でも保存会の方々が丁寧に保存&整備をなされているみたいで、手入れも行き届いております。


こちらは体育館です。年に何回か校舎を開放して、地元の方々を招き、イベントを実施している様です。今後の行事予定は2009年11月7日(土)〜8日(日)に秋の交流会を開催しました。僕も両日参加させて頂きました。毎年数回交流会を開催しているみたいです。今後の予定は鮎の風、イベント情報をご覧下さい。

交流会イベントの問い合わせ先 : 由利本荘市由利総合支所  振興課 (TEL : 0184-53-2111)


運動場の奥には、今でもプールが見られます。子供達の歓声が聞こえて来る気がします。


校舎の片隅には、鮎川小学校記念碑が見受けられます。3,155人の卒業生を送り出したみたいです。残念ながら普段は鍵が掛かっているので、校舎の内部には入れませんでした。


以下は、平成21年9月27日に、電車で2回目の訪問した時の写真です。


今日は、天気が良かったので、由利高原鉄道釣りキチ三平号に乗って訪問してみました。


行きの切符は、今では珍しい硬券の切符です。


鮎川駅に到着する直前に、車窓から運動場越しに校舎が見えます。


鮎川駅から小学校までは、ちょっと道路が解りにくいかもしれません。僕もちょっと迷いました。田んぼの中の1本道を歩いて、小さな橋を渡れば良いのですが・・・。


帰りは鮎川小学校思いで切符(記念乗車券)を使用しました。校舎の保存運動の寄付付きで、限定1,000セットが価格800円で販売されています。詳しくはこちら


鮎川小学校思いで切符は、上記切符の他に3枚の絵はがきがセットになっています。当方でも販売致しますので、校舎保存運動に是非ともご協力をお願いします!!!


以下は、平成21年11月7日〜8日に、秋の交流会の時に3回目の訪問した時の写真です。今回初めて校舎内部に入らせて頂きました。


今回のイベントでは、懐かしの昭和館と題して古い電話機や191番のラジオ192番のラジオ等を展示しました。一番左には、かなり昔の電話機も見られます!


廊下も見事な作りです。手入れも行き届いており、とても廃校後5年も経過しているとは思えませんでした。


「放送室」という看板もいいですね。


放送用のアンプは、残念ながら真空管式ではありませんでしたが、現在も残っています。


教室の内部の様子です。日直ってのが、ありましたねぇ?何となく懐かしいです。机と椅子はかたづけてあります。


午後からは晴天にも恵まれて、学校の裏の森林にてあゆの森の記念植樹をみんなで実施しました。この後、懇親会にも参加させていただき、今後の校舎の保存活動に、活発な意見交換をさせて頂きました。


2日目は、体育館でコンサートが開催され、たくさんの人が集まりました。本当に楽しい2日間でした!関係者の方々には、本当にお世話になりました。

現在全国廃校サミットを開催し、この校舎を含む廃校となった校舎の有効利用、保存活動を実施しています。賛同される方々のご支援を御願いします。


この校舎の保存活動を実施しておられる「鮎の風」に、是非とも皆様のご支援を御願いいたします!
鮎川小学校思いで切符も、800円で好評発売中です!
この校舎は秋田テレビが主催する、わたしたちが遺したいふるさと秋田の風景、「秋田40景」に応募させて頂きました!結果は19位に入賞しました!!!ありがとうございます!

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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