ラジオキット「753F」製作記


(続)真空管ラジオ修復記 > ラジオキット「753F」製作記

中国製の怪しいラジオキットをサンプルとして頂いたので、組み立てに挑戦してみましたが・・・。


組み立て前のすべてのパーツ。ここで販売しているらしいのだが、日本語が自動翻訳らしく、全然意味不明である。割引されて1000円以下なので、大変お安いのであるが・・・。


組み立て前のプリント基板の様子。結構まともに見えるのだが・・・。ところがこのキット、回路図やパーツリストなど資料が一切付いていない。これでは組み立てる事は不可能である!!!せめてパーツリストがなければ・・・。


プリント基板の裏面は、シルク処理されている。


残念ながら、FMの受信周波数が日本仕様ではなく、あまり実用的ではない。メーカー名のRED LANTERNとは。


前面には「上海紅灯電器有限会社」2009年とある。「紅灯=RED LANTERN」らしい。なるほど、妙に納得。


ところが、真ん中のネジで固定する部分が、当たって裏蓋が閉まらないという、致命的な欠陥が有った。中央の出っ張り部分をヤスリで5mm程度削って、やっと裏蓋が閉まる有様である。安かろう悪かろうという言葉が、頭をよぎる。さすが中国製の品質だ!


組み立てが完了したところ。回路図と部品表をメーカーに問い合わせ、送って頂きました。説明書が無いため、いろいろと解らない所が多く、苦労しました。


組み立てが完成したプリントパターン面。真空管ラジオの様にダイアル糸で駆動するが、作りが悪く、動きがスムーズではない。


基板をケースに入れたところ。ケースの組み立て精度が悪く、きちっと蓋が閉まらない。あちこち削ったりで面倒だ。さすが大陸品質だ!電源は単一電池2本である。


組み立てが完了したところ。あまり大きな音が出ませんし、感度もあまりよろしくありません。FMの受信周波数も、87〜108MHzと国内向けでないので、あまり役に立ちません。いくら安くても・・・。ちなみにこの製品は、中国の学生向けのキットだそうですが・・・。(それ以上はノーコメントです!)

以上、組み立て作業時間は約4時間でした。このラジオの姉妹機、AM専用の「KIT-753」の作製記録は、こちらに記載があります。

誠文堂新光社から2007年11月16日に発売の「真空管ラジオ製作ガイド」と、2008年12月17日発売の「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」と、2009年10月22日に発売の「真空管レフレックスラジオ実践製作ガイド」と、CQ出版社から2010年4月19日発売の「CQハムラジオ」の一部を執筆させて頂きました。是非とも1冊ご購入をお願いします!

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